2007年10月03日
コンテンツ番号9001
国体山岳競技縦走で活躍した吉田麻衣子さん
(2007.10.3)
9月30日から10月2日までの3日間、森吉地区で開かれた第62回国民体育大会(秋田わか杉国体)山岳競技・成年女子の部に出場し、縦走競技1位、総合成績(皇后杯)でも3位に輝いた吉田麻衣子さん(24)=本市川井=が3日、所属する市教育委員会の三澤教育長らと市庁舎を訪れ、岸部市長に結果を報告しました。
吉田さんは合川中時代から陸上競技の長距離選手としてインターハイや全国都道府県対抗女子駅伝、花輪高校では全国高校駅伝、進学した東京農大では岡山国体(ハーフマラソン)に出場するなど多くの大会で活躍。
そのスタミナを見込まれ出場が決まったこの大会には、花輪高校時代一緒に全国高校駅伝で都大路を走った加賀谷絵里さん(県体育協会=鷹巣高校職員)、またクライミングが専門の日沼秋乃さん(聖霊高―郡山女子大3年)とともに成年女子秋田県チームの一員として、縦走とクライミングの両競技に出場しました。
今年4月に始めて取り組んだクライミングでは予選を通過することはできませんでしたが、県チームとして十分な強化策を取り満を持して臨んだ縦走競技では、加賀谷さんが第1位、吉田さんが3位と、チーム成績1位、クライミングとの総合成績(皇后杯)でも第3位に輝きました。
吉田さんを迎えた岸部市長は、「おめでとう。本市にとって大きな誇り。国体という大舞台での活躍で地元の中高生たちにも大きな励みになる。これからも北秋田市の選手としてマラソンなどでの活躍を期待するとともに、後進の育成にも協力を」と、活躍を称えました。
市長に感想を尋ねられた吉田さんは、「山岳に取り組み始めたのは4月。縦走も同じ持久力が必要な競技とはいえ、最初は違和感を感じたが、結果を出すことができ本当にうれしい。これも職場の理解や地域の皆さんの声援があったからこそ」と感謝。
吉田さんは、国体強化選手として秋田県体育協会に所属し、市教育委員会に派遣され競技生活に専念していますが、もともとは、いとく鷹巣南店(=伊徳)に勤務する会社員。11月には職場に復帰します。栄養士として従事する惣菜部門の勤務時間は6時30分から午後7時までと、なかなか練習時間がとれないことが悩み。
それでも根っから走ることが好きな吉田さん、来年の大分国体からは縦走競技はなくなりますが、「今後の目標は」との質問に「当面は、地元の大館北秋陸協に所属し、市民ランナーとして走りたい」「山岳競技に取り組んだことで、トレイルラン(=山岳マラソンの一種)などにも関心を持った」と、ランナーとしての意欲を語っていました。