Vol.4 渾身のいせどうくんクラフト!

今回から、はりきってVR体験レポートを!と、思っていたのですが、

「これ、完成したんですよ」

と、おもむろにスタッフさんから差し出された「いせどうくん」のクラフト。

いせどうくんとは、伊勢堂岱遺跡を代表する土偶をキャラクター化したもので、

200点ほど見つかっている土偶の中でも、センター中のセンター土偶なのです。

そのいせどうくんが、なんとクラフトになったんですって!

手に取ってみると、一枚の厚紙に施されている線、線、線。

はて?一体なんだ、この線は?

そこで早速組み立ててみることにしました。

ここをああして、そこを折って、ここに差し込んでっと・・・・・・。

あ、できた!

なんと、たくさんの線は、いせどうくんの体に施されていた模様だったのです。

そして、くるっと回して背中を見てみると・・・・・・。

あれ!前の模様と違うやん!

両肩には貫通させた穴もある。

驚くべきは、ニョキッと前に突き出た首から顔にかけてのフォルムも、

本物そのままなのですよ。

なんて精巧なんだ。

身体中に施された線や点は、厚紙に型押しされていて、ボコボコとした手触り。

つまり!

クラフトいせどうくんに触れることで、本物の土偶に施された模様を触っているかのような疑似体験ができるのです。

これには参りました。

その上、スタンディング用の台まで付いているのです。これであれば、テレビ台や玄関、勉強部屋などに飾っておくこともできますね。

いせどうくんクラフトは、伊勢堂岱縄文館でこの春販売する予定だとか。

いつでもどこでもいせどうくん!

要チェックでございます。

 

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譽田亜紀子(こんだあきこ) プロフィール

文筆家。岐阜県生まれ。京都女子大学卒業。奈良県橿原市の観音寺本馬遺跡の土偶との出会いをきっかけに各地の博物館や遺跡を訪ね歩き、土偶そして縄文時代の研究を重ねている。現在は各種メディアを通して土偶や縄文時代の魅力を発信する活動を行う。近著に『かわいい古代』(2021年、光村推古書院)『新版 にっぽん全国土偶手帖』(2021年、世界文化社)他多数。