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平成24年度一般会計予算など53件の議案等を上程
 〜北秋田市議会3月定例会が開会〜

施政方針を述べる津谷市長(3月2日、市議事堂)

 平成24年北秋田市議会3月定例会が3月2日(金)に招集され、平成24年度一般会計予算案など53件の議案等が上程され審議が始まりました。

 上程された案件は、新年度となる平成24年度一般会計及び各特別会計予算案や平成23年度補正予算案など予算関連案件が40件、北秋田市暴力団排除条例の制定など条例制定案と一部改正案が13件の合計53件の議案等と北秋田市保育所を市外在住の保育に欠ける児童に使用させることについての専決処分の報告2件。

  議会の冒頭に津谷市長は、時間外勤務手当の水増し支給に関する職員の懲戒処分について報告し「今後は服務規律の遵守を徹底させ、市民の皆様から信頼をいただくため鋭意務めてまいります。市民の皆様にお詫びを申し上げます」と陳謝しました。

 本会議では、会期を3月15日までの14日間と決め、津谷市長が新年度の施政方針の述べ、平成24年度北秋田市一般会計予算と特別会計各予算の議案などが上程され、それぞれの議案説明と大綱質疑が行われました。

 施政方針のなかで市長は「市長就任にあたり『行財政改革の推進と財政の健全化』『地域医療と福祉の充実』『日常生活の安全安心対策』『産業の活性化』『人材の育成』の5つを基本政策として掲げ、市政運営に取り組んでまいりました。今年はその最終年度となることから、市民の皆様が住みよさを実感できるよう、基本政策を検証しながら、新たに見えてきた課題の実現に向けて取り組んでまいります」などと述べ、それぞれの個別の施策について説明しました。

 上程された平成24年度の一般会計予算の概要は、195億4220万7千円と前年度比12億700万円の減(前年比5.8%減)。歳入は各事務事業の特定財源となる国・県支出金などを計上したほか、米内沢病院退職手当組合負担金に財政調整基金繰入金3億円が充てられました。歳出については米内沢小学校建設事業、橋りょう長寿命化事業、市営住宅整備事業、農地集積加速化基盤整備事業などの普通建設事業のほか、福祉医療給付費の中学生までの拡大や環境整備事業補助金、人工透析通院費助成事業の新設、住宅リフォーム緊急支援事業(3年目)、内陸線利用高校生定期補助金(2年目)の継続実施など市民生活の安心・安全につながる施策に重点をおいて編成され、それぞれ主な計上された事業について説明が行われました。

 この予算に対す大綱質疑の概要は次のとおりです。上程された議案は各常任委員会に付託され、3月8日から審議に入ります。

 【質問】地方交付税の合併特例の期限がせまり、市財政が厳しくなることが予想され、職員の給与にもメスを入れなければならない状況下にあると思うが、今後どう考えるか。
 【答弁】市における職員数、県内の各市町村の職員の状況など勘案していかなければ。ラスパイレス指数を含め、国家公務員の給与削減に関しては検討していく余地はある。
 【質問】事業評価の1千万円はどのように使われるのか。
 【答弁】事業評価を研究するとか報告書を書いてもらうのではなく、職員がやりかたや手法を共有するため、外部からの手法を学んだり研究し、実行するための予算。
 
【質問】消防団員等公務災害補償組合負担金に加入者数は。
 【答弁】条例の定数で負担することになっている。
 【質問】災害時メール配信システムの経費が計上されていないが。
 【答弁】保守等については業者と詰めており、補正などで対応したい。
 【質問】土地開発基金から病院跡地への支払いは。
 【答弁】病院跡地購入は12月で支払いを終えている。3月補正後の基金は現金で9500万、不動産分として3億9200万ほどとなっている。

 【質問】非常勤職員(放課後児童クラブ)の報酬が前年度より削減されているが理由があるのか。
 【答弁】子ども数に応じて一定の査定をした。
 【質問】廃目の項目は他に予算が移ったのもあるようだが廃止する施設はあるのか。
 【答弁】他の目に整理統合したもので全くなくなった事業はない。
 
【質問】来年度合川南の児童クラブ現状通り進めるのか。利用者の人数によって非常勤職員が変動になるのか。
 【答弁】予定通り行う。非常勤職員は査定を受け、人数が3人減となった。
 【質問】防災対策に対する予算は。
 【答弁】災害対応施設に関する予算は直接もっていないものもあるが、県の事業を活用したソーラーによる照明、発電を整備していく予定。
 【質問】消火栓等の点検修理に予算はもられているのか。
 【答弁】消防施設費の修繕料に計上している。
 【質問】今回の予算の目玉は。
 【答弁】5つの基本政策が目玉。
 【質問】実質公債比率はいくらになるのか。
 【答弁】予算の段階で試算はできないが、平成22年度決算では14.7。
 【質問】遊休資産の売却方針は。
 【答弁】可能な限り売却できる資産については売却を目指していく。
 【質問】日独スポーツ少年団交流へ市のスポーツ少年団の参画は。
 【答弁】予定から来られる人数は7・8名(中学生と高校生)。こちらのスポーツ少年団は小学生なので中学校、高校にもお願いし交流したい。

 【質問】市の振興作物が見えてこないが予算で支援の方向性は。
 【答弁】特産に対して市独自のかさ上げや補助金などを行っているが、まだまだ不足している部分があると思うのでしっかり受け止めがんばっていきたい。

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 ■ →3月定例会の概要

 ■ →上程議案一覧(PDF)

 ■ →施政方針(PDF)

 ■ →行政報告(PDF)

  (2012.3.2)


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