1.中心市街地の活性化対策について
(1)中央病院跡地及び隣接市のハード・ソフト面の利用計画と町村合併前の各中心地域の活性化対策について
中央病院跡地については、昨年7月に設置した中心市街地活性化検討委員会が行った住民アンケートの調査結果や報告書に示されている商業施設やイベント会場、駐車場や公園、さらには市営住宅の移転先等の様々な方向性を充分参考にしながら計画づくりを進めていきたいと考えていますが、当面の間、将来的な計画の支障とならないよう最低限の整備にとどめたいと考えている。ソフト面では、現時点で確定しているものはありませんが、行政主体ではなく、商工会や観光協会、商店会などとも協議しながら、まちの賑わいづくりにつながる活用に努めてまいりたい。また、合併前の各中心地区についても、活性化策を進める上で重要な点は、その地域特性を充分活かすことではないかと考えていますので、改めて調査・検討をさせていただきたい。
2.内陸線存続と観光振興について
(1)乗車運動や沿線住民の利用促進などの取り組みについて
今年度の利活用促進の取り組みは、秋田内陸地域公共交通連携協議会による内陸線応援口コミキャンペーンとして暑中見舞いはがき5000枚を送付していますし、マイレール運動としての秋田内陸線スタンプラリー、それから、「じゃらん」をはじめとした旅行雑誌への特集記事の掲載などによる観光客の誘致に取り組むほか、小中学生が対象の沿線ふるさと教育推進事業、笑顔の応援広告、企画列車の運行、さらには、今年度から行っている高校生の通学定期補助や、合川、米内沢、比立内の3駅に人員を配置し、駅周辺の活性化と内陸線の利活用促進を図る「駅ターミナルパワーアップ事業」に取り組んでいるところ。
(2)クウィンス森吉に簡易宿泊施設を併設することについて
実施の可能性を検討するためにも、充分な調査や関係機関との協議が必要と思われますので、しばらくの時間をいただきたい。
(3)奥森吉観光の玄関口である阿仁前田駅に観光案内看板を設置することについて
案内板に掲載する観光情報の提供など、できる限りの支援を行っていきたい。
(4)観光ルートノロ川〜玉川間の連絡道路の実現について
実現することにより、観光振興に高い効果が期待される道路とは思われるが、森吉山県立自然公園内の赤水沢渓谷を通ることから、現状では、自然と環境保護の観点から、車両を通行させるような整備は、大変困難であると考える。
3.森吉山ダム完成に伴う波及効果について
(1)ダム完成による市財政への収入と今後の波及効果について及びダムに関連して得られた財源を地元地域活性化施策に充当することについて
森吉発電所の建設、稼働に伴い、経済産業省資源エネルギー庁所管の電源立地地域対策交付金の交付対象となっています。また、森吉山ダムは平成25年度より「国有資産等所在市町村交付金」の交付対象施設になる予定となっている。制度改正などの影響も考えられますが、幅広く活用できる交付金でありますので、交付金の趣旨に沿った形で運用していきたい。
4.小又〜大岱間の市道拡幅改良について
(1)未改良区間の実施と今後の改良計画について
今後は、交通の安全を確保するために、危険個所へのガードレールの設置や、退避所の整備を検討していきたい。
5.森吉・合川地区統合簡水施設整備について
(1)事業計画に対する県からの指導内容と事業再開の見通しについて
県には、森吉合川統合簡易水道事業の休止について、当市の財政状況や将来にわたる水道事業の経営等について説明をし、これまでの事業に対する市の取り組みを判断いただいたことで、事業の休止に対して理解していただいたものと思っている。また、事業再開の見通しについては、この後も国や県との協議をしながら取り組んでいきたい。
(2)合併協で約束された事業であることについての説明を
今回の「休止」の決定は、将来にわたって、安定した水道水の供給を図るため、現在実施されている事業内容をこれまで以上に精査し、今後の施設運営の効率化と、利用状況に応じた水道水の安定供給を目指すためにも、今一度検討するための時間が必要なことから、判断させていただいたもの。
(3)事業内容を見直しして事業を実施するべきだと思うが
今後の施設整備については、財政事情を考慮し、給水人口等を見極めながら、施設のコンパクト化を目指し、市民の皆さんからのご理解とご協力を得られるような取り組みを検討していきたい。
(4)現施設の老朽化にかかる中長期の改修費について明らかにし、休止した場合、今後どのように安定供給できるか具体的な計画を示して結論を出すべきと思うが
今までどおり水道水の安定供給が図られるよう、24年度も約2億円の維持管理費を計上して、施設整備の維持補修に努めるとともに、現行の料金体系のままの事業運営が望まれることから、今後も国や県との協議を重ねていきたいと考えるので、事業内容について、再検討をするための時間をいただきたい。
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