1.観光振興について
@ダム湖周辺開発の具体策と広報館の利活用について
ダム湖の周辺整備については、森吉山ダム工事事務所と協議し、@ダムサイト地区に広報館を設置
A大橋右岸地区に展望広場とトイレを設置 B大橋左岸地区に駐車場を設置 C様田地区にあずまや・トイレ設置、親水広場、植栽などの四地区を位置づけ、ダム工事事務所と役割を分担して整備を進めています。
広報館の管理運営については借り受けに向け、ダム工事事務所との協議を重ねながら、準備を進めています。 管理運営者が決定するまでの間は、県の緊急雇用事業を活用しながら人員を配置し、休憩所や観光案内所として開館したいと考えています。
Aこめつが山荘の譲渡と今後の活用、管理運営について
市としては、こめつが山荘を普通財産として管理し、市内の山岳関係団体等に貸し出した上で、使用していただくことを考えていましたが、行政財産か普通財産かという財産としての位置付けで、県との調整に時間を要しています。先月、こめつが山荘利用計画を県に提示して、改めて市の考え・意向を伝えながら協議を進めており、関係団体などとの具体的な協議も必要ですが、手続きが市の計画どおり進めば、5月の山開きには間に合わせることができるのではないかと考えています。
B内陸線と観光について
当市の観光振興の推進にあたっては、会社との連携は不可欠であり、内陸線支援室や秋田内陸活性化本部を含め、大局的には連携が取られているものと思っています。秋田県観光キャンペーン推進協議会や秋田内陸線・奥羽北線沿線連絡協議会に市と共に会社も参加し情報の共有と誘客に向けた協議を行っています。また、会社としては仙台、東京あるいは台湾などを訪問しての営業活動を展開していますし、市としましても板橋区や三鷹市など首都圏でのイベントや台湾と韓国を訪問した際、市の観光資源の目玉の一つとして内陸線を紹介しPRに努めました。
受入れ側としても、協同した取り組みを行っており、特に外国人団体客が訪れる際には歓迎の催しなど開催しています。いずれにしても、内陸線とその沿線観光は、当市の観光振興の根幹をなすものであり、今後も会社側との連携を密にして、協同して取り組んでいきたいと考えています。
C大型キャンペーン(デスティネーションキャンペーン)とイベント(東北観光博覧会)について
東北観光博は、震災の影響で大きく落ち込んでしまった東北の観光を復活させようと、国が東北全体を博覧会場に見立てて情報発信するものであり、当市は上小阿仁村、大仙市、美郷町そして仙北市とともに「田沢湖・角館ゾーン」を形成することになっています。デスティネーションキャンペーンで設定された「北秋田・仙北地域部会」とまったく同じ範囲となっており、この地域部会と東北観光博の「田沢湖・角館ゾーン運営協議会」の個々の協議会を設けずに、同一の地域会議として取り組むこととしたところです。ポスター・パンフレットの配付や、テレビ・旅行雑誌などに対する情報提供など、今後も引き続き取り組んでいきますが、肝心なことは、やはり地元としての受け入れ態勢だと思っています。最近ではこれまでのPR活動が実り始めたのか、内陸線をはじめとする当市の観光資源が、テレビ番組やコマーシャルで放映されたり、JRや新聞社の情報誌、そして最近では、歌謡曲のプロモーションビデオに使われたりと、あらゆる媒体に取り上げられるようになってきました。また、当市の持つ四季折々の素晴らしい自然や伝統文化などは、モニターツアーで訪れる国内外の旅行エージェントの方々にも旅行商品になれると言われています。
しかし、いくら情報発信が行われ、観光客に来ていただいても、受入れ態勢がしっかりしたものでなければ、観光地としての魅力が半減するばかりか、観光そのものが成り立たなくなってしまいます。観光業界の最前線にいる方々にもこのデスティネーションキャンペーンや東北観光博を大きなチャンスと捉えていただき、本腰を入れて取り組んでいただきたいと思っていますし、市としましても関係する情報を速やかに提供するのはもちろんのこと、接遇や語学などの専門家やアドバイザーを招いた研修会を開催するなどして、この大きなチャンスを名前だけで終わることがないよう、官民一体となった取り組みをしていきたいと考えております。
Dクウィンス森吉に宿泊施設を
現在の施設や設備が宿泊施設として、旅館業法をはじめとする関係法令の適合や改修の財源。また、周辺の旅館・民宿等との関係など、実現のための調査と検討を要するものと考えますので、時間をいただきたいと思います。
2.市民病院と診療所について
@市民病院の医師確保の見通しについて
市民病院開院時は、常勤医師数が15名でしたが、今年2月末で18名と3名の医師が増えており、 さらに4月から一人増えることが確定しています。
A米内沢診療所に眼科医を
弘前大学からの眼科医派遣の事情もあることから、まずは市民病院の眼科の充実を優先させたいと考えています。
B市立3診療所の薬品材料を共同購入したらどうか
現在、3診療所の事務長が協議を重ね、できるものは早急に実施する方向で進めています。薬品については、3診療所で共通して納入している業者の納入薬品をチェックし、最も安い価格への統一や診療材料については、一括発注の適否を含めて検討しているところです。
3.中学校の武道必修について
@指導態勢万全か
県でも武道の指導に関する教師の指導力の向上に向けた機会を増やしたり、武道の専門家をティーム・ティーチングとして学校に派遣する事業などを展開しています。
4.小学校高学年の英語導入の成果について
小学校の英語教育はコミュニケーション能力の素地を養うことを目的としています。21年度からは全ての学校で授業実践を行い、今年度で3年目を迎えているところですが、先生方の研修の成果が現れ、授業が充実してきているように感じています。中学校への接続という点については、英語の先生方から調査したところ「英語の学習に対する不安感や抵抗感が少なくなったように感じる」、「入学時に英語に対する関心・意欲が高く、その後も衰えることなく1年間ずっと高いまま継続できた。教師側も授業を進めやすかった」などと回答しており、現状では大きな成果があると捉えます。
4.国民文化祭について
国民文化祭は、北秋田市にとりましても魅力のある行事でありますので、この機会に全国から多くの方々に北秋田市を訪れていただき、市内の豊かな自然や伝統芸能を見ていただきたいと考えています。国民文化祭に向けて関係部署を中心に検討しているところでありますが、行政だけでは受け入れ体制は難しいことから、行政と民間団体で組織する北秋田市国民文化祭実行委員会を立ち上げ、具体的に検討していきたいと考えています。
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