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137年の歴史に幕
 〜合川西小学校閉校式・卒業式・修了式〜
最後の卒業生に卒業証書を授与(上)三浦校長が津谷市長に校旗を返納(下)(3月17日、合川西小学校)

 合川西小学校(三浦栄一校長、児童数40人)の閉校式並びに卒業式・修了式が3月17日(土)、同校で行われ、3人の卒業生が母校の思い出と希望を胸に学び舎を巣立つとともに、同校は137年の歴史に幕を閉じました。

 市内の15の小学校では、3月16日から卒業式が行われ、277人の児童がそれぞれの母校を巣立ちます。

 この日行われた合川西小学校では、4月に小学校再編計画仁より合川南小学校と統合し、合川小学校となるため今年が最後の卒業式となりました。同校は明治7年11月、李岱小学校として設立。同24年に李岱尋常小学校と改称し、昭和30年4月に町村合併により現在の合川西小学校の校名となりました。現在の校舎は昭和48年、体育館は昭和51年にそれぞれ完成。いたての森など自然環境に恵まれた同校では、これまで多くの子どもたちが、数々の輝かしい栄光を刻みながら、その歴史を築きあげてきました。平成4年には手作り絵本「のぶちゃんとトロフィー」が内閣総理大臣賞を受賞し、合川町では4千冊を製本して各戸に配布されました。

 式典には、卒業生や地域住民を含め約200人が出席。国歌斉唱のあと、三浦校長が児童一人ひとりに卒業証書と修了証書を授与。卒業する児童は中学校での夢や目標を、進級する児童は新たに誕生する合川小学校での目標などをそれぞれ披露しました。

 続いて津谷市長が、「卒業生の皆さんのはつらつとした表情は、この歴史と伝統ある本校の有終の美を飾るにふさわしく、とても頼もしく感じております。4月からは中学生として新しい生活が始まりますが、本校で身につけた力を活かし、失敗や困難を恐れず、努力と挑戦を重ねながら自分の夢への道を歩き続けることを心から願っております。 また、在校生の皆さんは4月からは、合川南小学校のお友達と一緒に、新たに合川小学校の生徒としての毎日が始まります。新しいたくさんの友達をつくり、今まで以上に元気で賑やかな学校生活を過ごして欲しいと思います。合川西小学校は、在校生・卒業生そして地域住民にとって大切な心の拠り所であるとともに、市にとりましても地域の賑わいを生み出し、文化の発展をもたらす重要な拠点でありました。そのような思いの詰まった本校とのお別れには大変寂しいものがありますが、これまでに、子どもたちと先生方、そしてご家族や地域全体で築き上げてきた合川西小学校の歴史と伝統は、これからも永遠に引き継がれていくものと確信いたしております」などと式辞を述べました。

 三浦校長は、この1年の学校活動の成果を紹介しながら「137年の歴史と伝統ある本校最後の卒業生として、締めくくりを見届けた卒業生として誇りと自信をもってこれからの人生を歩んでください。へこたれそうになったら、この合川西小学校での想い出を心の引き出しから取り出しでください。必ず勇気と自信が湧いてくると思います。40人の『いたてっこ』のみなさん。合川西小学校で過ごした日々と校歌の心を忘れないでください。『はえある歴史 うけついで つよく明るく 伸びていく』合川西小はみなさんの姿そのもの。40人全員が新しいスタートを切ります。輝く瞳と思いやりの心を持ち、元気・勇気・根気でいろんなことに挑戦して下さい」などと激励し、最後に「これまでに長きに渡り子どもたち、合川西小学校にお寄せいただいたご厚情にお礼申し上げ、新しく誕生する合川小学校でもつよい絆が結ばれるようご支援願います」とあいさつ。

 木村浩悦同校PTA会長、福田真秋田県教育庁北教育事務長、佐藤吉次郎北秋田市議会議長がそれぞれあいさつした後、児童全員がステージに上がり、一人ひとりが学校での想い出を綴りながら「ありがとう 合川西小学校」の呼びかけを行いました。 

 式典の最後に、三浦校長が津谷市長に校旗を返納、出席者全員で校歌を斉唱し137年の歴史に幕を閉じました。

 式典後、記念アトラクションとして児童全員よる劇「幸せの木〜フォレシカの森」が披露され、会場からは大きな拍手が送られました。

新しい学校での目標を披露 式辞を述べる津谷市長 あいさつする三浦校長
全員で校歌を斉唱 アトラクションでの児童劇 想い出の数々を展示

 また、校歌の歌詞と楽譜、学校の沿革を刻んだ記念碑が校庭に設置され、その除幕式が行われました。高さ約1.5m、幅約2mの記念碑には表に同校の校歌の歌詞、裏面には沿革が刻まれています。佐藤修助閉校記念事業実行委員長をはじめ、津谷市長、三浦校長、卒業する児童、関係者らが除幕したあと、佐藤実行委員長が「地域のみなさん、そして今日出席のみなさんの熱い思いがこの石碑に表れています。137年の長い歴史のある小学校をそれぞれの立場で思い出していただきたい」などとあいさつ。また、来賓として三澤教育長が「合川西小学校は今年度で幕を下ろしますが無くなるのではありません。この学舎を育ったすべての人々の心の中にしっかりと根を下ろし永遠に生き続けていきます。みなさんはこの学校で学んだことを誇りに思ってください」などと祝辞を述べました。

 閉校式・卒業式・終了式のあと、サンシャイン合川で「思い出を語る会」が開かれ、卒業生や旧職員、地域の方々など約100人参加し、歴史と伝統を振り返りながら思い出を語り合いました。

学校前の記念碑の除幕式 あいさつする佐藤実行委員長 参加者が想い出を語り合う

     (2012.3.17)


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