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県内外の剣士が熱戦
 〜第29回小林大二郎杯争奪小中学校剣道大会〜
2年ぶりに開催された小林大二郎杯争奪剣道大会(3月20日、合川体育館)
高谷選手が選手宣誓(下)

 第29回小林大二郎杯争奪小中学校剣道大会が3月20日(火)、合川体育館で開催され、県内外から参加した小中学生剣士約600人が熱戦を繰り広げました。

 小林大二郎杯争奪剣道大会は、元上小阿仁村長などを歴任され、慶応大学生時代に、全国学生剣道大会で個人優勝し、「慶応の小天狗」と呼ばれた小林大二郎氏の栄誉を讃え、昭和58年から毎年3月、同氏寄贈の優勝カップをめざして秋田県・青森県の小中学生が参加して行われています。

 昨年は、東日本大震災の関係で中止となったため、今年が2年ぶりの開催。開会式では、三澤仁北秋田市教育長が「剣道は剣の道を極めるとともに人の生き方も極めると聞いています。普段の毎日の学校生活、家での生活においても油断することなく自分の行いに心を込めてほしい。心に隙が無くなれば動きにも隙が無くなり剣道の練習にも生きてくると思います。今日の大会はこれまでの練習の成果を十分発揮されることを祈っています」などと主催を代表してあいさつ。

 続いて来賓として大高尚士大館北秋剣道連盟会長が「小林大二郎先生は160センチをきる小さな体でありました。体の小さい人はどうすれば大きい人と対応できるか、また、体力がある人はそれを生かすためどのように剣さばきを行うか考えなければならない。みなさんには自分の身体を考え、それを試合に生かしていただきたい」などと選手を激励しました。

 このあと、地元合川中学校剣道部の高谷泰河主将が「昨年の大会は東日本大震災のため、中止になりました。一瞬にして津波で家族や友を失い、さらには住む場所を奪われた人も多くいます。また、いまだに避難生活をしている人や剣道をやりたくてもできない人もいます。私たちは生かされたものとして、常に前を向き、強く、正しく、たくましく生きていかなければなりません。そして私たちにできることは剣道を通して何事にも一生懸命取り組むことだと思います。このように大会に出場し、剣道ができることに感謝し、最後まで正々堂々と戦いぬくことを誓います」と選手宣誓を行い競技に入りました。

 競技は団体戦で行われ、学校やスポーツクラブ、道場などで鍛えた各チームの小中学生の剣士たちが気合いの入ったかけ声で竹刀を交えました。

 成績は次のとおり
 中学校男子
 1位 尚道館A 2位 本荘北中A 3位 鷹巣中、青森紘武館
 中学校女子
 1位 秋田東中A 2位 大館第一中 3位 弘大附属中、青森紘武館
 小学校低学年
 1位 尚道館 2位 勝平剣道スポ少A 3位 天王剣道スポ少A、川尻剣道スポ少A
 小学校高学年
 1位 尚道館A 2位 勝平剣道スポ少A 3位 神武館三吉道場A、港剣志館A
 小学校女子
 1位 天王剣道スポ少 2位協和剣道場 3位 勝平剣道スポ少A、雄信館内山道場A  

三澤教育長が主催者挨拶 小中学生剣士が団体戦で熱戦 閉会式での表彰

       (2012.3.20)


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