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浜辺の歌音楽館で開催された定期演奏会(3月24日) |
第85回定期演奏会〜春のサロンコンサート〜が3月24日(土)、浜辺の歌音楽館で行われ、出演者はピアノ・バイオリン・フルートの三重奏で、来場者を魅了しました。
定期演奏会は、北秋田市出身の作曲家・成田為三の功績を称えて、昭和63年に建設された当音楽館の開館から、毎年開催されています。
開会で音楽館長の斉藤彦志・生涯学習課長が「浜辺の歌音楽館は、音楽の博物館として日本で一番最初に建てられ、昭和63年の開館以降、毎年数回の演奏会を開催し、今回が85回目を迎えます。天皇皇后が訪米した際、当時のアメリカ大統領であるフォード大統領は歓迎のピアノ演奏で、浜辺の歌を演奏させ天皇皇后を迎えたそうです。このような名曲をたくさん作曲された成田為三先生の曲を今後も市民をはじめ、多くの方々に広めていきたい」などと挨拶を述べました。
続いて、演奏者であるピアノ奏者の齊藤秋子さん、バイオリン奏者の松尾沙樹さん、フルート奏者の吉田妃呂子さんの3人が紹介され、コンサートが始まりました。コンサートは2部構成で行われ、第一部では『愛のあいさつ/エルガー』を始め4曲を三重奏で演奏し、続いて松尾さんが『無伴奏ソナタ第2番3楽章/イザイ』を。齊藤さんが『ノクターン/ショパン』をソロ演奏しました。
第二部では『タイスの瞑想曲/マスネ』『なごり雪/伊勢正三』『川の流れのように/見岳章』などを演奏した他、吉田さんが『ハンガリー田園幻想曲/ドップラー』をソロ演奏し、第一部からとおして14曲が演奏されました。
最後の曲に入る前に吉田さんが「これから演奏する浜辺の歌は成田先生が大学の時に作曲した曲とうかがい、若い時から才能がある方であったということを感じました。今日この素晴らしい音楽館で演奏できて嬉しく思います」などと述べ、コンサートの最後の曲と
なる15曲目、成田為三作曲の『浜辺の歌』が演奏され、会場からは惜しみない拍手が送られました。出演者はその拍手に応えアンコール曲として『ふるさと』を演奏し、それに合わせ来場者も一緒に歌いました。素晴らしい演奏を鑑賞するだけではなく、演奏者と来場者が共に音楽を楽しんだ演奏会になりました。
(2012.3.24)
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