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災害対応特殊水槽付消防ポンプ自動車を配備

〜北秋田市消防本部〜

 新しいポンプ車の放水訓練をする消防署員(市消防本部)
 新しく配備された災害対応特殊水槽付消防ポンプ自動車

 市消防本部に配備された消防ポンプ車の操作研修が3月27日(火)・28日(水)の2日間、同本部で行われ、消防署員約40人が新しいポンプ車の操作方法を確認しました。

 今回配備されたポンプ車は、北秋田市消防署に2台あるポンプ車の内、平成5年配備した1台を更新するものです。配備されたのは、災害対応特殊水槽付消防ポンプ自動車という車両で、従来の水だけを放水するポンプ機能に加え、水と消火薬剤の混合液に空気を圧縮して泡を作り、その泡を放水して消火活動を行うことができる圧縮空気泡消火装置(CAFS)を搭載しています。

 泡を作る消火薬剤は、天然油脂由来で厚生労働省で定める「医薬部外品原料規格2006」適合の界面活性剤を主成分としており、消火後の環境影響に配慮しています。

 圧縮空気泡消火装置により水を泡にすることで、水の表面積を広げ効率よく消火することができます。また泡にすることにより、少ない水で消火活動ができるため、今まで火災現場で起きてきた水損という二次被害の防止に有効です。また、ポンプ車から筒先までホースを通るのは軽い泡であるため、消火活動中の消防隊員の負担を軽減させる効果もあります。

 操作研修に参加した消防署員たちは、納入業者からポンプ車の操作説明を受け、実際に放水する訓練も行いました。

 圧縮空気泡消火装置を使い放水訓練をした八幡竹之消防士(22歳)は「水の放水よりホースが軽く、長時間放水していても疲れないと思う。また、持ち手がガンタイプなので扱いやすい」などと感想を述べていました。

 そのほかポンプ車には、夜間の災害現場で活躍する照明装置や、シャッターやドアの切断など人力では開放できない場合に使うエンジンカッター、木材や軽量外壁などを切断するチェンソー、チタン製三連はしご、アルミ製折りたたみ式リアカーなどを搭載しています。管内の火災時等の出動のほか、同消防本部が災害時に組織し東日本大震災時にも出動した、緊急援助隊の車両としても使用される予定です。運用開始は平成24年4月1日の予定。

 納入業者からポンプ車の操作方法の説明を受ける消防署員  水を泡にすることで水の表面積を広げ効率よく消火することができます  更新により役目を終える平成5年に配備したポンプ車


◆車種  災害対応特殊水槽付消防ポンプ自動車(日野)
◆仕様  4輪駆動、ディーゼル車、乗車定員6人
◆諸元  全長6,950mm、全幅2,300mm、全高3,000mm、車両総重量11t未満
◆価格  5,743万5,000円
◆ポンプ性能
 ・ A-2級 高圧2段バランスタービンポンプ
 ・ 圧縮空気泡消火装置(CAFS)付
◆主要装備品  
 ・照明装置(ナイトスキャンチーフ キセノン150W) 1式
 ・エンジンカッター 1台
 ・レスキューソー 1台
 ・チタン製三連はしご 1台
 ・アルミ製折りたたみ式リアカー 1台

 (2012.3.28


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