2018年07月21日
コンテンツ番号3380
夏休みに就職に役立つ資格を
(2018年7月21日)
高校生を対象とした介護職員初任者研修の開講式が、7月21日(土)に北秋田市地域福祉センターで行われ、資格取得に向けた研修がスタートしました。
介護職員初任者研修とは、介護施設で介護職として働くためや訪問介護業務を提供するために必要な知識と技術を身に付ける研修制度です。以前のホームヘルパー2級に相当します。研修を修了した場合には、介護職員としての就職が可能なほか、修了後に現場を3年間経験すると「介護福祉士」、5年間で「介護支援専門員(ケアマネージャー)」等の資格取得も可能になります。修了までは、職務の理解や介護の基本、認知症や障がいの理解など130時間の研修が必要で、民間が行う同研修では10万円前後の費用が必要となります。
この度の研修は、市が高校生の地元への就職支援と介護職の人材不足解消を目的に、社会福祉協議会の協力を得ながら無料で開催したものです。6月から北秋田市と上小阿仁村の高校生を対象に募集したところ、11人の応募がありました。受講生たちは、9月2日の修了式まで夏休みや以後の休日を利用して、資格取得に向けて講義や演習に取り組みます。
研修初日となったこの日は、開講式が行われ、はじめに北秋田市社会福祉協議会の髙坂ゆう(示に右)司会長が「皆さんはそれぞれ夢をもって、大切な夏休み期間を使って、介護職員初任者研修に参加し自己研さんをする心に対して、社会福祉協議会は全力で応援する。社会福祉協議会が初任者研修を始めて11年目になる。これまで174人が卒業して介護職として活躍している。この研修は皆さんのこれからの人生にきっと役立つものになる。このあと130時間の研修が始まるが、全員が資格取得を目指して頑張ってもらいたい」などとあいさつを述べました。
つづいて、北秋田市健康福祉部高齢福祉課の宮腰正樹課長が「この事業は、君たち若人に地元にどうやって残ってもらうかということと、併せて人材不足と言われている介護職に若い力を確保するため実施している。市内の高齢者の状況については、65歳以上の約5人に1人、75歳以上の3人に1人が生活するうえで、何らかの支援や介護が必要とされている。昨年度は14人がこの研修に参加し全員が研修を修了し、このうち進学者を除いて9人が介護の現場に就職している。全員が資格を取得し、今後の就職や家族介護に役立つことを祈念するとともに、北秋田市の将来を担う大事な一員となってほしい」などと全員合格に向けた頑張りに期待を寄せました。