2019年03月18日
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スキーは健康寿命の守り神
第43回全日本マスターズスキー選手権尾瀬片品大会(全日本スキー連盟主催)のクロスカントリー競技で優勝した伊藤一男さん(82歳・新中)が、3月18日(月)に市役所を訪れ、津谷市長に優勝を報告しました。
全日本マスターズスキー選手権大会は、生涯スポーツとしてスキー競技の普及を図ることを目的に行われており、30歳以上の男女が対象となっています。クロスカントリー競技の種目は、男子30歳から74歳までと女子30歳から59歳までは5キロ、男子70歳以上と女子60歳以上は3キロとし、テクニックはそれぞれクラシカルとフリーとしています。今年の尾瀬片品大会は、2月28日から3月3日に群馬県片品村のホワイトワールド尾瀬岩鞍(アルペン)と水芭蕉クロスカントリーコースで開催され、各競技で熱戦が繰り広げられました。
この日は、伊藤さんと阿仁スキークラブの中嶋誠理事長が市役所を訪れ、はじめに中嶋理事長が「伊藤さんは、若い頃から営林署対抗の阿仁林友会のクロカン選手として活躍され、その傍ら地元の小中学生への指導に長年関わって、子どもたちの育成に携わってきた。今年の全日本マスターズ大会では、クロスカントリー競技男子80代のフリーで3連覇となる優勝を果たし、クラシカルでは第2位の成績を収めることができた」などと報告しました。
また、伊藤さんは「今回は標高860メートル地点のクロカンコースだったが、暖冬で雪がなくダンプトラックで雪を運んで特設コースを作って競技した。コース幅が狭くカーブでは追い越すことができず苦労した。また、80代になると体力も技術も落ちるため、それに合わせた走法に変えた。利き足である右足に力を入れて上半身を浮かせるよう雪面を蹴ると、浮遊力の作用でスキーが滑っていくことを意識して試合に臨んだ。フリーではその走法うまく作用してよい記録で優勝することができた。スキーは私の健康寿命の守り神だと思っている。支えてくれたすべての人に感謝したい」などと喜びを語りました。
これを受けて津谷市長は「優勝おめでとうございます。今年は雪が少なくコースのコンディションが悪くたいへんだったと伺ったが、フリーの優勝、クラシカル2位という成績はすばらしく、とても心強く誇りに思う。伊藤さんの頑張りは同年代の方々を元気づけて励みになる。来年はクラシカルとフリーの両種目ダブル優勝を目指して、ぜひ頑張ってもらいたい」などと伊藤さんの優勝をたたえました。