2017年08月18日
コンテンツ番号3683
まと火でつながる交流の成果を報告
北秋田市・国立市交流プロジェクトに参加した合川太鼓保存会の皆さんと合川中学校の生徒が、8月18日(金)に市役所を訪れ、津谷市長に国立市のイベントでの活動の成果や交流した感想などを報告しました。
このプロジェクトは、昭和54年から旧合川町と児童交流のあった東京都国立市が、合川地区の伝統行事である「まと火」を実演するイベント「国立まと火」を平成26年から開催しており、そのイベントにボランティアとして参加し、国立市の住民や中学生との交流を通して、心の絆を育むことを目的として実施されてきました。今年は、さらに文化交流を深めようと、合川太鼓保存会による「合川太鼓」と「国立まと火」の共演が実現しました。
今年の「国立まと火」は、7月23日(日)に多摩川河川敷公園で行われ、太鼓交流には合川太鼓保存会から小中学生5人を含む16人、まとび交流には中学生6人を含む16人が参加しました。イベントの準備では、合川中学校の生徒が国立市の中高生と竹灯籠を作るなど、共同作業で交流を深めました。また、会場には北秋田市のPRブースも設けられ、市の農産物や特産品を販売するなど、来場者に北秋田市を積極的にPRしました。
この日は、プロジェクトに参加した合川太鼓保存会の松橋勝美会長をはじめ事務局の後藤留美子さん、指導者の佐々木里美さん、合川小学校5年の佐藤心奈(ここな)さん、2年の藤岡武留(たける)さん、また、まと火交流に参加した合川中学校3年の工藤光(こう)さんをはじめ、柴田開世(かいせい)さん、松岡虎之助(とらのすけ)さんと合川公民館の佐藤隆男館長の9人が市役所を訪れ、それぞれ活動の内容や感想を津谷市長に報告しました。
はじめに松橋会長が「合川太鼓保存会からは、小中学生を含む16人で参加した。現地到着後のウェルカムパーティーでは、国立市の永見理夫市長をはじめ、国立まと火実行委員会の皆さんから、心温かい真心のこもったおもてなしを受けて、たいへん感激し思い出に残る交流となった。イベント本番の合川太鼓の演奏では、本番に強い合川太鼓の底力と、チームワークのパフォーマンスを十分に発揮し、北秋田市を大いにPRすることができた。また、即興で行った国立市の天神太鼓とのコラボ演奏では、幻想的な火の光と迫力ある演奏で観客を魅了することができ、一生の思い出となった」などと国立市での活動の成果を述べました。
また、太鼓交流に参加した合川小5年の佐藤さんは「天神太鼓のメンバーの中にも、同じ年代の子どもがたくさんいて、太鼓演奏で交流することができた。もっと太鼓がうまくなりたいと思った。また一緒に演奏してみたい」、まとび交流に参加した合川中3年の松岡さんは「国立第3中学校の生徒との竹灯籠の共同製作や、国立高校の生徒と一緒にまと火の準備をしたことは、とても貴重な経験となった。交流をとおして、国立市の人たちにとても親切にしてもらった」などと活動を振り返り、交流の感想などを述べました。
報告を受けた津谷市長は「皆さん方から、とてもよい経験をさせてもらったと感謝の言葉があったが、北秋田市の伝統文化である「合川まと火」や「合川太鼓」を多くの国立市民にPRしてもらった。改めて皆さんに私から感謝を申し上げる。永見国立市長をはじめ市民の方々は、この交流に対する強い思いがある。現在は、災害時の応援協定を結んでいるが、さらにもっと深い交流ができる協定を結んでいきたいと思っている。これからも、ふるさとの文化を誇りに思いPRに協力してもらいたい」などと今後の交流発展に期待を寄せました。