2015年10月11日
コンテンツ番号7016
地域の期待に応える学校として更なる発展を誓う
北秋田市立米内沢小学校創立140周年記念式典が、10月11日(日)に同校体育館で行われ、児童や地域住民が参加して節目の年を祝いました。
米内沢小学校(佐藤洋子校長・児童数133人)は、明治8年に龍淵寺の書院を模様替し、旧御仮屋の裏門空地に校舎として創立。明治20年に米内沢簡易小学校として、米内沢字寺の下地内に校舎を新築し、明治24年には米内沢尋常小学校に改称しました。その後、移設等を繰り返し、昭和22年に米内沢町立米内沢小学校に、昭和31年には町村合併により森吉町立米内沢小学校となりました。昭和42年に現在の場所に校舎が新築され、平成24年には老朽化を理由に校舎の建て替えが行われています。
式典では、はじめに佐藤校長が「本校の児童数は平成8年に300人、平成19年には200人をきり、現在は133人まで減少しているが、地域の皆さんの本校への思いは強く、これまでも学校環境の整備や様々な教育活動に協力をいただき、子ども達は地域の方々との交流やふるさと学習を通して、ふるさとの良さ、人々の温かさや思いやりを感じ、知恵と感謝の心を学んでいる。日本の未来を担う子ども達を米内沢小学校から育てたいという地域の熱い思いに応え、明るく思いやりのある賢い子を育て、活力ある学校を築いていくことが、地域の学校として果たす役割であり課せられた使命と考えている。素晴らしい校舎、環境で学べることに感謝し、伝統を受け継ぎながら更なる発展を遂げられるよう邁進する」などとあいさつを述べました。
続いて、PTA会長の笠井淳さんが「小学校生活を過ごすこの場所は、世界でただ一つのかけがえのないふるさと。10年後、20年後には親としての喜びを実感できる場所であるよう歴史が踏み固められていくことを願っている。私たちPTAも運動会や研修会、防災活動などの学校行事や地域活動に積極的に参加し、共に発展できるよう協力していきたい」などとあいさつ。
また、来賓の三澤仁教育長と秋田県議会の近藤健一郎副議長があいさつを述べ、このうち三澤教育長は「この学校が創立した明治時代の生活は非常に貧しく、学校に行きたくても家の仕事で行くことができない子どもがたくさんおり、学校に行くにも吹雪の中で1時間もかけて通う子どもたちもいた。皆さんには、明るく綺麗な校舎で不自由なく生活できていることに感謝し、一度きりの人生を心豊かに人々の役にたてるような人間になれるよう頑張ってもらいたい。この学校で学んでいることを誇りに、良き伝統と歴史を受け継ぎ、後輩たちにしっかりと伝えていってほしい。今日の140周年の良き日に巡り合えたことに幸せを感じながら、皆さんと喜び合いたい」などとお祝いの言葉を述べました。
このあと、記念品として校舎と全校児童の写真下敷きが、笠井PTA会長から児童代表に手渡され、最後に参加者全員で声高らかに校歌を斉唱して140周年の節目を祝うとともに更なる発展を誓いました。