2015年07月12日
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杉丸太が芸術作品に
第8回東北チェンソーアート競技大会が7月11日(土)、12日(日)の2日間の日程で県立北欧の杜公園で開催され、12人の選手がチェンソーを使って杉から削り出される芸術品を作り上げました。
チェンソーアートは、木を切るチェンソー(動力式ノコギリ) を駆使して、丸太を動物や人物など様々な形に彫刻するものです。迫力のある音とともに削られ、だんだん作品の形が浮かび上がっていく様子は、見ている人を楽しませてくれます。
開会式で、福森卓実行委員会会長が「第8回を数えるチェンソーアート大会が、今年も北秋田市で開催できたことをうれしく思います。精いっぱい大きな木と戦って作品に仕上げてください」とあいさつ。続いて、津谷市長が「東北チェンソーアート大会が継続して実施されていることに対し、選手をはじめ関係者の皆さまに感謝申し上げます。暑い中での熱い競技となりますが、皆さんのすばらしい作品を多くの方々にふれていただきたいと思っています」と歓迎の言葉を述べました。
参加選手の紹介の後、宮城県から参加の阿部音文選手が「われわれカーバー一同は、熱中症に負けず、掘り続けることを誓います」と宣誓しました。
競技は、オープンクラス(上級)とビギナークラス(初級)に分かれており、オープンクラスは高さ2メートル、末口約50センチメートルの杉丸太を2日間にわたり9時間で、また、ビギナークラスは2日間にわたって7時間で作品に仕上げます。また、彫刻する丸太は、当日抽選で選びました。
今回の大会には、由利本荘市をはじめ青森県や山形県、千葉県、愛知県などからオープンクラスに10人、ビギナークラスに2人が参加しました。開始の合図とともに、会場内は豪快なエンジン音に包まれ、選手たちは、様々な大きさのチェンソーを使い分け、「インディアン」や「風神」、「金剛力士像」など各自設定したテーマにそって丸太を切ったり、模様を刻んだりして自分の思い描く作品づくりに挑戦していました。 会場には多くの観客が詰め掛け、巧みな技術で作品に仕上がっていく様子を興味深く見入ったりカメラに収めたりしていました。
制作制作された作品は、一般審査と来場者による投票などで審査され、オークションによって販売されました。
競技結果は次のとおりです。
オープンクラス
優勝 蘭 二朗 風神
準優勝 栗田宏武 インディアン
3位 杉山 徹 獅子と楽舞
ビギナークラス
優勝 中島 謙 羊と猿
準優勝 吉広貴明 タカとサケ
ピープルチョイス
優勝 栗田宏武 インディアン
準優勝 阿部音文 水神
3位 吉広貴明 タカとサケ