2015年07月12日
コンテンツ番号6403
森の恵みを次世代に
2015あきた水と緑の森林祭が、7月12日(日)に県立北欧の杜公園で開催され、大勢の参加者が、記念式典や植樹、下刈り作業などを通して森の大切さについて理解を深めました。
2015あきた水と緑の森林祭は秋田県、北秋田市、公益社団法人秋田県緑化推進委員会の主催。秋田県の豊かな「水と緑」を保全・創造し、未来へ継承していくために制定された「水と緑の条例」及び「秋田県水と緑の森づくり税」の普及啓発を図り、一層の県民運動の展開と県民参加の森づくりを目的に、毎年会場を移し開催しているもので、北秋田市での開催は、平成23年以来4年振りです。
記念式典のオープニングとして婦団連たかのすふるさと太鼓の披露に続き、中島英史副知事が、「県としても後世に続く森づくりと、それを支える人づくりを併せて推進していきますので、今後も秋田の水と緑に関心を持ち続けられ、身近なところからの森づくり活動へのご協力をお願いします。森林資源を通じて、より多くの方々が森の恵みを実感され、未来に引き継いでいこうという思いが更に広がることを期待します」とあいさつ。
続いて、津谷市長が「当市は、総面積の約8割が森林で、たいへん緑豊かで、多くの市民が森に親しんできた地域です。豊かで美しい大自然から育まれる水・食料・木材は心に安らぎを与えてくれる財産。本日の森林祭では、かけがえのない水と緑を育んでくれる森林の大切さを認識し、次の世代へ豊かな環境を残していくことの大切さを多くの方々に呼びかけていきたい」などと歓迎の言葉を述べました。来賓の近藤健一郎県議会副議長が祝辞を述べた後、森林の保全活動や県産材木材の利用促進に尽力された団体への表彰が行われ、秋田県水と緑貢献賞には、森吉山ブナ林再生応援隊(代表村田君子・北秋田市)と雄物川町自然研究会(会長佐藤忠義・横手市)が、また、県産木材利用促進功労者として、藤島木材工業株式会社(代表取締役藤島眞砂子・北秋田市)に感謝状が贈られました。
最後に、鷹巣南小学校5年の佐々木智矢(ともや)さんと近藤彩那(あやな)さんが「私たちのふるさとには豊かで美しい森と川と海があります。このふるさと秋田の水と緑は私たちの大切なもの。そして未来でも大切なもの。私たちは美しい森や川、海を守り育て、未来に引き継いでいくため、これからも森づくり活動を続けていきます」とメッセージを朗読しました。
式典後、森づくり活動が行われ、ブナやケヤキ、ヤマモミジの苗木など合わせて19本を植樹したほか、全国植樹祭で植樹したミズナラやイタヤカエデ、ホオノキ、ナナカマドなどの木の回りの雑草を鎌で刈る下刈り作業で心地よい汗を流しました。
会場では、ふれあいフェアとして、前山郷土芸能保存会やストーンレークス、子どもたちに人気の手裏剣戦隊ニンニンジャーショーのステージが繰り広げられ、木工体験やクラフト教室、樹木相談、特産品販売コーナーなども設けられ、にぎわいました。
受賞者は次のとおりです
【秋田県水と緑貢献賞】
森吉山ブナ林再生応援隊(代表村田君子・北秋田市)
クマゲラの棲む奥森吉高原において、市民ボランティア参加のもと地道なブナの植林活動を継続的に行っている。
雄物川町自然研究会(会長佐藤忠義・横手市)
湿原の保全活動を行っているほか、調査・資料作成を行い、身近にある里山の貴重な自然を多くの市民に知らせるなど、積極的な活動が展開されている。
【県産木材利用推進功労者】
藤島木材工業株式会社(代表取締役 藤島眞砂子・北秋田市)
10mm厚の無垢のスギ間伐材を使用した複合フローリングを開発し、スギ間伐材の需要拡大に貢献している。また、県産材のPRに積極的に取り組んでいる。