2014年11月29日
コンテンツ番号7435
「チームづくり」をテーマに熱く語る
日本プロバスケットボールリーグ(bjリーグ)秋田ノーザンハピネッツの前ヘッドコーチで秋田県体育協会ゼネラルアドバイザーの中村和雄氏の講演会が11月29日(土)、文化会館で行われ、秋田北鷹高校バスケットボール部員や体育協会の会員、一般市民など約450人が熱心に耳を傾けました。
中村氏は男鹿市出身で、長崎県鶴鳴女子高校、共同石油、浜松・東三河フェニックスの監督・ヘッドコーチとして優勝に導いたほか、全日本女子の監督も務められました。また昨シーズンは、秋田ノーザンハピネッツのヘッドコーチとして、初のファイナル進出に導きました。
講演は、商工会女性部(和田テヱ子部長)の主催で、人づくり、地域づくりを学ぼうと市の市民提案型まちづくり事業を活用し開催したものです。開催にあたり和田部長は「チーム作りの極意をたっぷりと聞かせていただき、皆さまのチームづくりや組織づくり、まちづくりのヒントにしていただきたい」とあいさつしました。
「チームづくり」をテーマにした講演で中村氏は「スポーツで勝つコツは、誰でもできることをミスしないようにていねいにすること。靴を脱ぎっぱなしで揃えなかったり、ユニフォームをしっかりたたまなかったり、日常生活がしっかりできていないとミスをする」と日ごろの生活態度の重要性を説明し、「あいさつできないやつにスポーツをする資格はない」と話しました。
また、指導者には、「欠点を見つけそれを指摘することも大事だが、いいプレーにはプレーを止めてほめることも大事。10のうち、2割怒って8割ほめるのが理想」などとアドバイスしました。さらにチームづくりについて、愛情を持つこと、新しいことを考えるアイデアを持つこと、絶対に実行するという徹底した気持ちが大切だとして「自分では選手の悪口を言っているが、他からは選手の悪口は言われたくない。選手を守ることで、選手と心がつながり、一心同体になることができる」と強調しました。
聴衆は、中村氏のパワフルでユーモアあふれる口調に引き込まれながら、真剣な表情で聴き入っていました。