2014年09月28日
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ランナーたちが自らの限界に挑む
北緯40度秋田内陸リゾートカップ第24回100キロチャレンジマラソン大会が、9月28日(日)に仙北市角館・北秋田市鷹巣間をコースに行われ、100キロ部と50キロ部に今年も全国各地から1600人を越えるランナーがエントリーし、秋の内陸路を力走しました。
同大会は1989年、秋田内陸縦貫鉄道(秋田内陸線、延長94.2キロ)の全線開通を記念して始まったもので、コースは仙北市角館から北秋田市鷹巣までの100キロ。2005年の第17回大会まで連続して開催され、2006年と2007年に秋田わか杉国体の準備などボランティアの確保や財政上の事情から大会が中止になりましたが、2008年に再開を果たしました。
24回目となった今大会のテーマは、「心の絆 受け継がれる“和”(なごみ)」。100キロの部(角館~鷹巣)には、これまで10回以上完走したクリスタルランナー148人を含め1210人、50キロの部(阿仁比立内~鷹巣)に393人の計1603人がエントリーしました。100キロの部は午前4時30分に仙北市の角館広域交流センター前を、50キロの部は午前10時30分に阿仁比立内をスタート。北上してゴールの北秋田市交流センターを目指しました。
沿道からはたくさんの声援が送られ、20か所に設けられたエイドステーションでは、水やスポーツドリンク、コーヒー、お茶などの飲み物のほか、おにぎりやバナナ、レモン、梅干し、氷砂糖、塩なども置かれるなど、ボランィアスタッフの心温まるおもてなしで、ランナーをゴールへと後押ししました。
男子100キロの部で優勝したのは、埼玉県の加山幸治さん。タイムは7時間15分15秒で、3年ぶり3回目の優勝を飾りました。女子100キロの部は、昨年4位に入賞している岩手県の大越麻子さんが、9時間20分45秒のタイムで見事に栄冠を手にしました。また、地元北秋田市からは、高橋孝典さん(綴子)が、7時間50分17秒のタイムで9位入賞を果たしています。
午後5時30分にゴールが閉鎖され、引き続き北秋田市交流センターで行われた後夜祭では、清水俊一・大会会長が「ランナーの皆さんには、様々なパフォーマンスにより、沿線住民に大きな感動と勇気、元気をいただいた。また、多くのボランティア、スタッフ、関係機関の協力により、無事に大会を終えることができたことに感謝申し上げる。来年は25回目の節目の大会。ぜひ来年も参加くださることを願っている」などとあいさつ。
続いて、後夜祭の開催を代表して、津谷市長が「ランナーの皆さんの走りと、自衛隊や地域住民、高校生など多くのボランティアにより、この大会を盛り上げていただいた。ランナーをはじめ関係された皆さんに心から感謝している。ランナーの皆さんは、黄金色に実った田んぼの景色を眺めながら、沿線の方々から温かい声援を受け、触れ合いながら走られたと思う。人口が減り沿線もさみしくなってきているが、皆さんが感動と元気を与えてくれている。今後も100キロマラソンを通して、この地域を盛り上げてくれることを願っている」などとあいさつを述べました。
後夜祭会場には、市内の特産品を販売するお店が数多く出店されたほか、キリタンポやおでん、生ビール等がランナーに振る舞われ、参加者は自分の走りを振り返りながら、家族や仲間たちと談笑し、過酷なレースの疲れを癒していました。