2010年02月22日
コンテンツ番号7674
地域の文化、情報、物産を全国に発信

わらび座のミュージカル「山神様のおくりもの」が上演されることを契機として秋田内陸線沿線地域の文化や物産などを全国に発信しようと発足した民間団体によるプロジェクトチーム「MATAGIFT(マタギフト)」
秋田内陸線沿線地域の文化や観光資源を全国に発信しようと、沿線の企業や団体、自治体などが参画するプロジェクトチーム「MATAGIFT(マタギフト)」の発足式が2月22日(月)、鷹巣駅前の北秋田名物株式会社で開かれ、活動方針などについて協議しました。
「MATAGIFT(マタギフト)」は、仙北市に拠点を置く田沢湖芸術村わらび劇場で2010年度に上演するオリジナルミュージカル「山神様のおくりもの」で描かれる「マタギ」と、お土産・贈り物の意味の「ギフト」を掛けた造語。マタギを地域ブランドの象徴として捉えるともに、文化発信や地域振興につなげようとの意味を込めたもので、チーム名とともにプロジェクトのコンセプトになっています。
同芸術村(株式会社わらび座)で営業統括を担当する小島えみ子さんが発起人となって秋田内陸線沿線の企業、団体、自治体等に呼び掛けて賛同者を募り、同社ほか、秋田内陸縦貫鉄道、マタギの里観光開発、北秋田名物、阿仁の森ブナホテル二又荘の5社で発足しました。
この日は、5社のほか県(北秋田地域振興局)、北秋田・仙北両市の商工観光担当者、商工会、観光協会、県観光連盟の関係者が出席。はじめに、小島さんが、「ミュージカルで描かれるマタギは、この地域独自の文化。このようなピンチをチャンスに変えられる『オンリーワン』のものはほかにもあるはず。これらを全国に発信し、チーム一丸となって地域を元気にしましょう」、などと呼びかけました。
協議では、秋田内陸縦貫鉄道の佐藤廣道専務を座長に、マタギの里観光開発の松橋隆憲営業部長を副座長に選出、事務局を北秋田名物に置くこととし、活動の骨子などについて協議しました。
小島さんは、わらび劇場や全国の劇場での上演の際、沿線地域の物産などを販売、PRしたり、プログラムに地域の紹介を盛り込むことで発信につなげることなどを提案。
また、事務局の北秋田名物の野宮幸博代表取締役は、試作品として秋田杉で作った弁当用の器を紹介し、「駅弁容器にどうかと製作した。使用後は、樹木の苗木をこれに入れてもう一度来てもらことも開発意図の一つ」とアイデアを説明していました。
このほか、沿線地域の郷土芸能や食文化のPR、メンバーの連携方法、新幹線が青森まで延伸になった場合のツアーの在り方などについて情報交換を行い、今年度のミュージカル上演に合わせプロジェクトを進めていくことを確認しました。
(2010.2.22)