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もてなしの心を大切に
〜第9回縄文まつり〜
 縄文人の衣装での縄文踊り(3日、小ケ田の伊勢堂岱遺跡で) 

 国指定史跡「伊勢堂岱遺跡」など市の縄文遺跡と文化をPRする秋恒例のイベント「第9回縄文まつり」が10月3日(土)、秋田内陸線小ヶ田駅そばの伊勢堂岱遺跡を会場に開催され、子どもたちや考古学ファンらが遺跡見学や勾玉づくりなどで縄文づくしの1日を過ごしました。

 同遺跡が国の指定史跡に指定された平成13年、伊勢堂岱遺跡に関心を持ってもらい、また子供たちにも体験学習の場を提供しようと始まったもので、昨年、同遺跡が「北海道・北東北の縄文遺跡群」(秋田県など4道県)として世界遺産暫定リスト入りしたことから関心も高く、多くの人たちが訪れました。

 伊勢堂岱遺跡はあきた北空港(大館能代空港)そばの台地上に位置する縄文時代後期前半(今から約4千年前)の遺跡で、平成7年に同空港アクセス道路建設に先立つ発掘調査で発見されました。直径30mを超える4つの環状列石(ストーンサークル)や配石遺構、掘立柱建物跡、土壙墓、捨て場など、多くの祭り・祈りの施設が見つかり、大規模な祭礼の場ではないかと推測されています。遺存状態がよく学術的価値が高いことから、平成13年1月、国の史跡に指定されました。

 平成19年からは、青森、岩手、秋田の北東北3県と北海道が、伊勢堂岱遺跡や大湯環状列石、三内丸山遺跡など15の縄文遺跡を「北海道・北東北の縄文遺跡群」と名付けて世界遺産登録運動を展開、昨年12月に暫定リストに登録されました。

 雨の中での開会セレモニーでは、同遺跡のガイドやPRを務めるボランティアグループ「伊勢堂遺跡ワーキンググループ」の佐藤喜美男会長が、「現在に生きる私たちには様々な悩みや困難がありますが、この縄文の聖なる地に立ち、縄文の心に思いを寄せると現在の状況やこれからのあるべき姿を学ぶことができる。あいにくの雨ですが、今日は中秋の名月ということで、これから天候も回復して21世紀の縄文人も沢山見えますので、もてなしの心を大切にして皆さんで縄文まつりを盛り上げましょう」などとあいさつ。

 続いて、三沢教育長が「伊勢堂岱遺跡を始めとする『北海道・北東北の縄文遺跡群』が昨年の12月に世界遺産の暫定リストに登録され、大変大きなうねりが動いている。10月19日には4道県の知事・教育長・関係市町村の首長による世界遺産に向け、第1回目の会議が開催される。今後も世界遺産登録に向け、皆さんのお力添えとご支援をお願いしたい」とあいさつしました。

 また、開会セレモニーの後、唱歌を歌う会による縄文の歌とたかのすレクリエーションクラブによる縄文踊りが披露された。

 会場では、ボランティアガイドによる遺跡見学会のほか、土偶や当時の装飾品だった「勾玉(まがたま)」づくりコーナー、弓矢の的当て、火おこし体験コーナー、縄文クイズなど盛りだくさんのイベントで、縄文文化をPR。「勾玉(まがたま)」づくりコーナーでは、伊勢堂岱遺跡ワーキンググループのメンバーの指導で、子どもたちや親子が思い思いに形作っていました。

 このうち、火おこし体験は、「舞いぎり式火おこし」という道具を使って火をおこすコーナー。道具を回転させ、心棒と床に置いた板との摩擦熱で発火させるもので、なかなかコツがつかめず、回し続けても出るのは焦げ臭いにおいばかりで、途中で一休みの体験者もいました。

 各コーナーでは、伊勢堂岱遺跡ワーキンググループのメンバーなど50人ほどのボランティアがスタッフとして協力、訪れる人たちの指導や遺跡のガイドで活躍していました。

鷹巣陶芸教室の指導で土器づくり
真剣に的を狙って弓を射る
 親子で滑石を削って作る「勾玉づくり」に挑戦
縄文クイズ。全問答えられたかな
 雨の中、ボランティアガイドによる遺跡見学も
会場の入り口で縄文グッズを販売

■参考(伊勢堂岱遺跡関連記事)
伊勢堂岱遺跡紹介
第5回北秋田市縄文まつり(2005.10.1)
第1回北秋田市縄文シンポジウム
(2006/1/21)
第6回北秋田市縄文まつり(2006.10.7)
北の縄文文化回廊フォーラム(2006/10/15)
伊勢堂岱遺跡調査指導委員会(2006/11/9)
伊勢堂岱遺跡を語る会(2007/1/20)
秋田県埋蔵文化財発掘調査報告会(2007/1/26)
北秋田市内遺跡発掘調査合同見学会(2007/9/1)
第7回北秋田市縄文祭り(2007/9/8)
伊勢堂岱遺跡WG発足10周年記念式典(2007/10/26)
伊勢堂岱遺跡調査指導委員会(2008/7/4)
伊勢堂岱遺跡が世界遺産暫定リスト入り決定(2008/9/26)
第8回北秋田市縄文祭り(2008/10/4)

 (2009.10.


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