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江戸時代から引き継がれた糸あやつり
〜「江戸糸あやつり人形芝居結城座」公演〜

 

 人形ならではの楽しい動きと人形の操作を見ることができた「寿獅子」

 国記録選択無形民俗文化財指定で365年の歴史を持つ「江戸糸あやつり人形芝居結城座」の公演が9月5日(土)、市文化会館で行われ、鑑賞した多くの市民が、江戸時代から伝わる伝統の舞台を堪能しました。

 今回の公演は、文化庁舞台芸術の魅力発見事業のひとつとして、文化会館の自主事業として開催したもので、寿獅子(ことぶきじし)、証誠寺の狸ばやし(しょうじょうじのたぬきばやし)、杜子春(とししゅん)(芥川龍之介 作)の3つの演目が上演されました。

 最初に、お正月、お祭りのときなどに舞われる獅子の舞で、のどかな獅子、蝶を追おう獅子、逃げられて怒り狂う獅子など人形ならではの楽しい動きの「寿獅子」が上演されました。

 次に、江戸時代の小ばなしをわかりやすく芝居にした「証誠寺の狸ばやし」、ガイコツがバラバラになったりくっついたり、とてもユニークな人形芝居で館内には笑いが起こりました。

  最後に、上演されたのは芥川龍之介原作の「杜子春」で、芥川作品を初めて演劇化したのが結城座によるこの演目でした。

 人形の滑稽なやり取りや人形と思えない動作に、会場は驚きと大きな笑いの渦に引き込まれていました。

 

 狸が幽霊に化けてお坊さんをだます場面の「証誠寺の狸ばやし」 地獄に落とされ閻魔大王の前に座る杜子春 公演終了後、舞台に立ちあいさつする12代目結城孫三郎と座員

【杜子春】(芥川龍之介 作)
 
唐の国(現在の中国)を舞台にした芥川龍之介の名作です。 無一文の杜子春が、洛陽の西門の下にぼんやりたたずんでいると、一人の老仙人が現れました。お金持ちになるより仙人になりたい杜子春は老仙人に弟子入りを志願します。仙人は杜子春に何があっても声を出しては駄目だと約束させ、様々な試練を与えます。そしてついに地獄に落とされた杜子春は…。

【結城座】
  結城座は江戸時代の寛永2年(1635年)に初代結城孫三郎が旗揚げ以来、現在の十二代目結城孫三郎まで370年以上の歴史を持ち、国の記録選択無形民俗文化財および東京都の無形文化財に指定されている伝統ある糸あやつり人形劇団です。

(2009.9.5)


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