伊勢堂岱遺跡、世界遺産登録に向け大きく前進 | |||
| 〜「北海道、北東北の縄文遺跡群」が暫定リスト追加登録決定〜 | |||
文化庁は9月26日(金)、世界文化遺産登録へのステップとなる暫定リストに北秋田市の伊勢堂岱遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」(秋田県など4道県)、「金と銀の島、佐渡」(新潟県)」など5件を追加することを発表しました。国内暫定リストへの追加が決まったこと により、世界遺産登録に向けて大きく前進しました。 発表は、平成19年度に地方公共団体から提出された世界遺産暫定一覧表(暫定リスト)追加資産に係る提案について、世界文化遺産特別委員会による調査・審議結果がまとまり、本日(9月26日)の文化審議会に報告、了承されたことを受けたものです。 伊勢堂岱遺跡は秋田内陸線小ヶ田駅付近の台地に位置する縄文時代後期前半(今から約4000年前)の遺跡。平成7年、大館能代空港のアクセス道路建設に先立つ発掘調査で発見され、4つの環状列石や配石遺構、掘立柱建物跡、土坑墓、捨て場など、多くのマツリ・祈りの施設が見つかり、大規模な祭祀場の跡ではないかと考えられています。遺存状態がよく学術的価値が高いことから、平成13年1月、国の史跡に指定されました。 暫定リストは、世界遺産登録に先立ち各国がユネスコ世界遺産センターに提出する一覧表。このリストをもとに、同センターで登録推薦が判定され、世界遺産条約締結国のうち21カ国の委員国からなる世界遺産委員会で最終審議され、登録が決まります。日本では、「法隆寺地域の仏教建造物」(文化遺産)、「白神山地」(自然遺産)などこれまで14件が世界遺産に登録され、また「平泉の文化遺産」(岩手県) など9件が暫定リストに登録されています。(→日本の世界遺産リスト) 世界遺産登録については、秋田県が平成18年11月、伊勢堂岱遺跡と大湯環状列石を「ストーンサークル」として暫定リスト候補入りを目指し文化庁に申請しましたが、継続審査となりました。 秋田県教育委員会では、継続審査となった理由の一つに、「広域に所在する同種・同時代の資産との比較・統合の検討」という課題があったことなどを踏まえ、同じ縄文時代の遺跡を資産として提案書を提出した青森県をはじめ岩手、北海道の4県とともに協議を進めることになりました。 同年6月、青森、岩手、秋田の北東北3県と北海道は、縄文遺跡群世界文化遺産登録推進会議を開き、世界遺産登録を目指して文化庁に提案する遺跡群の仮称を「北海道・北東北の縄文遺跡群」と名付けて運動を展開することを確認しました。 8月には北海道旭川市で開催された「第11回北海道・北東北知事サミット」において、「北海道・北東北の縄文遺跡群」を世界遺産暫定リスト登載に向けた共同提案を行うことが正式合意され、同年12月、文化庁に同遺跡群の提案書を提出していました。 岸部市長は、リスト追加の発表を受けこの日午後5時から記者会見を開き、「採択はひとえに市民の遺跡に対する愛着と、保存に対するご尽力の賜物でありともに喜び合いたい。 今後、国、県ならびに関係の各市町と連携しながら、世界遺産の本登録を目指して取り組んでまいりたい」、と述べました。 平成19年度に地方公共団体から提出された32件の提案(新規13件・再提案19件)のうち、暫定一覧表に記載することが適当と認められた案件は次の5件。 「北海道・北東北の縄文遺跡群」は秋田県・北海道・青森県・岩手県及び12市町の共同提案。構成資産は次のとおりです。 なお、文化庁からは、「落葉広葉樹林帯が広く展開する東日本まで範囲を拡大した上で、縄文文化を代表するような遺跡を追加するなど再検討し、適切な名称を設定した上で暫定一覧表に記載するよう」課題が示されていることから、北秋田市教育委員会では県教委とも協議の上、確実に世界遺産に登録されるよう取り組みを進めたい、としています。
▽秋田県
→参考(伊勢堂岱遺跡関連記事) (2008.9.26) | |||