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昭和の懐かしい名作フィルムを鑑賞
〜優秀映画鑑賞会、「キューポラのある街」など〜

 昼食持参で鑑賞に訪れた家族(上)、懐かしいモノクロ画面に見入る観衆(下)‥2日、市文化会館で

 名作映画を上映する「優秀映画鑑賞会」が12月2日(日)、市文化会館で開かれ、約200人の観衆が昭和30年代から40年代に制作された懐かしいフィルムの上映会を堪能しました。

 市文化会館の自主事業。文化庁と国立近代美術館フィルムセンターが進める「優秀映画鑑賞推進事業」により開催したもので、先月18日には合川公民館でも上映会が行われました。

 同事業では、昭和14年から平成6年にかけて制作された日本映画の中から映画史を代表する作品や、多くの国民に好評を博した作品を広く上映し、スクリーンを通して映画を鑑賞する人口が増えていくことが期待されています。

 この日上映されたのは、「キューポラのある街(昭和37年、日活)」、「けんかえれじい(昭和41年、日活)」、「八月の濡れた砂(昭和46年、日活)」「伊豆の踊り子(昭和49年、日活)」の4本で、同事業で22種類用意されているプログラムの中の"青春映画特集"。

 はじめに上映されたのは、「キューポラのある街」。鋳物のまち埼玉県川口市を舞台に、解雇された鋳物職人の父(東野英治郎)を心配しながら健気に生きようとする娘(吉永小百合)と若い工員(浜田光夫)を描いた名匠・浦山桐郎監督の監督デビュー作品。吉永小百合がその瑞々しい演技でブルーリボン賞を獲得、全国に吉永小百合ファン、いわゆる「サユリスト」が一気に増えた作品ともなりました。

 映画では、今では懐かしい昭和の街並みと風俗の中で、ジュン(吉永小百合)とタカユキ(市川好郎 )の姉と弟が示す在日朝鮮人姉弟との友情や高度経済成長に差し掛かる時代の地方都市の生活がモノクロ画面で陰影豊かに描かれ、観衆も当時の暮らしを思い出しながら懐かしそうに見入っていました。

 続く3本の作品も昭和初期から70年代の日本を舞台に各時代の青春模様や心の交流を描いた名作ばかり。計4本が休憩なしで上映されましたが、ほとんどの観客が最後まで鑑賞し、当時を知る人は懐かしく、知らない世代は新鮮な思いでスクリーンに見入り、一日を楽しみました。

 上映会終了後集まったアンケートでは、ぜひまた企画してほしいとの声も多かったことから、文化会館では来年度も継続して開催することを検討しています。

【アンケートの声から】
たいへんよかったです。こういう企画をまたやってください。今日はとても良い一日を過ごさせていただきました(60代、女性)
有名な映画ばかりで楽しかった。けんかのシーン(「けんかえれじい」)はいやでしたが(70代、女性)
良い映画会だった。特に「伊豆の踊子」がよかった。フィルムが古いだけに、セリフが聞き取りにくかったことが難点(70代、男性)
昔懐かしい映画「キューポラのある街」を観て、戦後の日本の貧しかった暮らしの中で、模索しながら生きる庶民の姿を思い起こしました(70代、女性)
内容的には50代、60代の人向きの映画で個人的には良かったが、お客さんは60代以上の人が多かったようなので、その年代向きのプログラムの検討してはどうか(50代、男性)
昔は近くで観ることのできた映画も、今では遠く秋田や弘前まで行かないと観ることができません。若い人たちと違って、映画を観るためにだけ足を運ぶこともなかなかできないので、このような機会をもっと増やしてほしいと思います(50代、女性)
吉永小百合とは同年代、我々の世代の多くはサユリストでした。ひたむきに生きた青春時代が懐かしい(60代、男性)

2007.12.2)


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