2018年10月07日
コンテンツ番号3479
日頃の訓練の成果を競い合う
(2018年10月7日)
公社法人日本警察犬協会秋田県支部(北林丈正支部長)主催の2018年警察犬奥羽日本訓練チャンピオン決定競技会が、10月7日(日)に大館能代空港ふれあい緑地と佐藤牧場(中屋敷)で開かれ、嘱託警察犬などが選別や服従、追及などの技術を競い合いました。
同競技会は23回目を数え、平成19年からは毎年北秋田市で開催されています。今競技会には、県内をはじめ東北各県から、嘱託警察犬26頭のほか、訓練士犬や一般犬など合わせて119頭がエントリー。警察犬種であるホワイトシェパードやラブラドールレトリバー、ゴールデンレトリバーなどのほか、ダルメシアン、チワワ、トイプードル、シーズーなどの犬種も出場しました。
開会式では、大会会長の北林支部長が「警察犬は、犯罪の捜査のみならず、行方不明者の捜索、災害時の捜査において活躍しており、その活躍の場は年々広がっている。しかしながら、北秋田支部において会員数は年々減少しており、この大会を通じて会員の情報交換、親睦が図られて、育成意欲の向上することを期待する。今日は悪天候ですが、日頃の成果を十分発揮してもらいたい」などとあいさつしました。
競技会は、「嘱託犬」、訓練士が育成した「プロ」、一般愛犬家が育成した「アマチュア」の部に分かれて、匂いを嗅ぎ分ける「選別」、特定の人の足跡を追う「追及」、指導士の指示どおりに行動する「服従」の部門で行われました。
このうち、「選別」競技は、犯人の遺留品を想定した布を使用し、その匂いを犬に嗅がせ、約10メートル先に設けた選別台から同じ匂いのする布をくわえて持ってこさせ、その正解率を競う競技。出場犬は、同じ匂いの布がない場合も含め、与えられた課題を次々に正解し、日頃の訓練の成果を存分に発揮していました。
日本警察犬協会の会員は全国に約1万人、支部は約70支部あり、各支部では年1回の競技会が開催され、優秀な犬の育成が行われています。秋田県警察では、年に1回警察犬を決める審査会が開催され、合格した犬は嘱託警察犬として1年間、犯罪者や行方不明者の捜索などに活躍しています。