2017年12月20日
コンテンツ番号2103
消防防災に関して意見発表
(2017年12月20日)
第41回消防職員意見発表秋田県大会予選会が、12月20日(水)に北秋田市消防本部で行われ、若手消防士6人が日ごろ災害現場で体験したことなどを踏まえ、職務の課題や改善点などを発表しました。
この意見発表大会は、消防職員が業務に対する提言や取り組むべき課題等について、自由に発表し、消防業務の諸問題に関する一層の知識の研さんや意識の高揚を図ることを目的としています。発表は「消防防災に関するもの」をテーマに1人5分以内とし、発表内容のほか発表の態度や表現力が審査の対象となります。
大会では、6人の消防士が意見を発表。このうち、最優秀賞に選ばれた消防署二部の佐藤光世(こうせい)消防副士長が「火災に関する警告表示」と題して発表しました。
佐藤消防副士長は発表の中で、原因別で2番目に多いたばこが原因の火災の罹災者の声を聞き、消防職員として、現状を何とかしたいとの使命感に駆られ、たばこの火の消し方について、実際にたばこを買って調べてみたら、「何も書かれていない。ちゃんとした消し方がどこにも書かれていない。それどころか、火災の危険性を記すものは何一つ書かれていない。たばこ火災が無くならない原因はここにあった」などと指摘。
その上で、「火災の危険性、消火方法を知っておくのは火を扱う人の責務であり、また火災の危険性を伴う製品にはその危険性と安全な取り扱い方法を明記する必要があると考える」とし、たばこのパッケージに火災に関する警告表示を。現在、たばこのパッケージには健康に関する警告表示がされている。そこに新たに火災の危険性を記したもの、たばこの安全な消火方法を加えた火災に関する警告表示を提示する」などと提案しました。
このあと、審査結果の発表と表彰式が行われ、中嶋誠消防長が「意見としては、消防が目指す無火災のための方策やバイスタンダーの育成等効果的な口頭指導技術の向上、高齢者を見守る地域コミュニティーの重要性など、いずれの発表も皆さんの職務に対する決意や思い、災害現場などの経験から感じたことを発表され、素晴らしい内容であったし、非常に興味深く、応援に駆けつけた上司や同僚職員にも参考となる発表ではなかったかと思う」などと講評しました。
なお、最優秀賞に選ばれた佐藤消防副士長は、2月9日に秋田市で行われる秋田県大会に出場します。
賞 | 氏 名 | 所 属 | 演 題 |
---|---|---|---|
最優秀賞 | 佐藤 光世 消防副士長 | 消防署二部 | 火災に関する警告表示 |
優秀賞 | 佐藤 友希 消防士 | 阿仁分署 | 地域の救命力向上 |
優秀賞 | 石川 功太 消防士 | 合川分署 | 手ぶらの挑戦 |
優秀賞 | 福岡 滉司 消防士 | 消防署一部 | 消防団による防火診断 |
優秀賞 | 大川 翔平 消防士 | 上小阿仁分署 | 命をつなぐ希望のバトン |
優秀賞 | 浅野 喜孝 消防士 | 森吉分署 | 8.6分の間に |