2017年05月01日
コンテンツ番号3632
市長部局と教育委員会が強く連携を
平成29年北秋田市議会第1回臨時会で任命の同意を得た、佐藤昭洋(さとうあきひろ)教育長の就任式が、5月1日(月)に市役所で行われ、参集した幹部職員ら約80人に対し、就任のあいさつをしました。
佐藤教育長は、旧合川町(木戸石)出身で昭和33年6月生まれの58歳。秋田大学教育学部を卒業後、昭和57年4月に二ツ井町立二ツ井小学校教諭に採用されました。平成21年4月から上小阿仁村立上小阿仁小学校校長、平成25年4月から県教育庁北教育事務所所長、平成27年4月から県教育庁義務教育課政策監、平成27年7月から同義務教育課長を務め、平成29年3月に県教育庁を退職されました。
就任式に先立って行われた任命書交付式では、津谷市長が佐藤教育長に任命書を交付し、「この地域の教育行政を大変良くご存じとは思いますが、各現場では様々な課題があり、特に学校再編など苦慮しなければならない問題を抱えています。地域や保護者の方、何よりもこの地域の子どもたちを大事に考え、学校教育だけではなく生涯教育、スポーツなど様々な分野で健康に留意して頑張っていただきたい」と述べました。
続いて行われた就任式で、津谷市長が市幹部職員ら約80人を前に佐藤教育長を紹介し、「市は現在、平成27年度に策定した学校教育ビジョンに基づきながら、新しい時代を創造する子どもの育成に取り組んでいる。平成29年度の入学者数は小学校193人、中学校221人となっているが、学校によって人数に隔たりがある。将来にわたって子どもたちのために最適な教育環境を確保していくためには、現状をよしとするのではなく、それぞれの地域の実情を踏まえながらも、あらゆる可能性や方針を探し出し、乗り越えていかなければならない。佐藤教育長のこれまで積み重ねた経験を生かした施策が展開されることを期待している」などとあいさつ。
就任にあたり、佐藤教育長は「私が鷹巣小の1年生を担任した昭和60年度の小中学校は、学校数25校、児童生徒数5928人。合併した平成17年度は21校、3016人となり、本年度は15校、1840人。32年間で学校数が5分の3、児童生徒数が約3分の1となった。当時では予想すらできない現状となっている」と指摘。
その上で「そのような現状を踏まえ、教育長としてやらなければならないことは、今いる子どもたちに市の将来像をしっかりとイメージさせ、自分たちがこの地域を支えていこうとする気概を持たせること。そのためには、学校を取り巻く、保護者を含めた地域全体で子どもを参加させた活力ある地域コミュニティーを築いていくことが大切と考えている。しかし、教育委員会だけの取り組みでは限界がある。市長部局の皆さんと教育委員会が強く連携しながら、取り組んでいくことが必要」などと就任のあいさつをしました。