2016年07月13日
コンテンツ番号5578
犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ
(2016年7月13日)
第66回「社会を明るくする運動」(北秋田市推進委員長=津谷市長)の市民集会が、7月13日(水)に市民ふれあいプラザで開かれ、市内の関係機関・団体など29団体から約300人が参加し、犯罪や非行のない明るい社会を築こうと呼び掛けました。
法務省が主唱する「社会を明るくする運動」は、全ての国民が犯罪や非行を防止し、罪を犯した人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、犯罪や非行のない明るい社会を築こうとする全国的な取り組みです。強調月間である7月に全国的に展開されており、北秋田市においても市民集会等を通して、家庭、職場、地域社会への理解と協力を求める運動を実施しています。
66回目となる今回の運動は、犯罪や非行をした人を社会から排除・孤立させるのではなく、再び受け入れることが自然にできる社会にするため、「出所者等の事情を理解した上で雇用する企業の数を増やすこと」、「帰るべき場所がないまま、刑務所から社会に戻る人の数を減らすこと」、「薬物依存からの回復と社会復帰を長期的に支える地域の環境を作ること」を重点事項としています。
市民集会では、はじめに津谷市長が「非行や罪を犯した人は、反省と償いを経て地域社会に戻ってくるが、その人たちが本当に立ち直る時には、本人の努力はもちろんだが、周りの人々や社会の支え、『おかえり』の力が必ず必要となる。人はみな人とのかかわりの中で、生かされ、生きているという意識を持ち、地域で連携することによって、人と人とが支え合う社会ができていくものであると考えている」などとあいさつしました。
続いて、北秋田警察署の須藤春彦署長、北秋田地区保護司会の佐藤進一会長があいさつを述べた後、内閣総理大臣メッセージが朗読され、鷹巣ライオンズクラブ(三澤敏行会長)が作文発表の中学生5人に記念品を贈ったほか、北秋田市保護司会から市内の小・中学校に幸福(しあわせ)の黄色い羽根を贈ったことが報告されました。
この後、作文発表では、鷹巣中学校3年の松尾知笑さんが「こころ」、同じく3年の大森開登さんが「誰もが明るく生きる社会へ」、鷹巣南中学校3年の近藤萌絵さんが「誰かがではなく、自分から」、森吉中学校3年の奥山ひかるさんが「秋田を明るく、社会を明るく」、同じく3年の森川真愛さんが「周りの人が添え木となって」と題して、それぞれ作文を朗読しました。
また、集会の最後には、アトラクションとして長信田の森心療クリニック(三種町)に通う若者たちで2009年に結成された太鼓グループ「長信田太鼓」による演奏が披露されました。