2016年04月15日
コンテンツ番号1702
平成30年の完成を目指して工事の安全を祈願
(2016年4月15日)
北秋田市クリーンリサイクルセンターエネルギー回収推進施設建設工事起工式が、4月15日(金)に坊沢字大野宮後地内(現稼働施設隣接地)で行われ、関係者ら約40人が工事の安全を祈願しました。
現施設は、平成2年から稼働しており、焼却炉等の耐用年数が経過し、老朽化していることから、新しい施設を整備するものです。新施設は、1日16時間運転で25トン処理できる流動床式焼却炉を2基設置します。新しく採用された、流動床炉では、流動状態の熱砂から投入されたごみに熱が伝達され、ごみの乾燥し、ごみのガス化、ガスの燃焼というプロセスをとります。炉床単位面積当たりの処理能力が大きい、局部的な高熱部や低音部は発生しない、砂が熱を蓄積するため、急熱急冷を避けることができるなどの特徴が挙げられます。
また、集じん装置に超極細繊維のろ布を採用し、ばいじんの低減しているほか、一酸化炭素やダイオキシン類の発生も抑制し、排ガス基準値をクリアしており、さらに騒音や振動対策も施されており、周辺の環境にも配慮されています。
粗大ごみについては、大型破砕機の設置により、裁断破砕されたごみを焼却処理します。また、汚泥を乾燥することなく焼却可能な流動床方式を採用することで、汚泥乾燥機の設置を不要としています。焼却時の余熱は、場内の給湯や暖房に再利用され資源循環にも配慮しています。
建物は、鉄骨造一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造で、地上4階地下1階。敷地面積3万3527.08平方メートル。建築面積2256.90平方メートル。延床面積3820.82平方メートルとなっています。総事業費は、53億7800万円。施工者は、荏原環境プラント株式会社(東京都大田区)。
式典は、建設現場に仮設されたテントで神事が行われ、津谷市長がくわ入れや玉串奉てんし、来賓や地元自治会長、施工関係者らと工事の安全を祈願しました。
式典のあと、津谷市長が「現在稼働しております施設は、施設としての耐用年数を越えまして、老朽化が進んでおりますほか、効率的な廃棄物行政への転換と循環型社会の構築を推進するため、新しい施設の整備が必要な状況となっております。本日、起工する新施設は、最新の技術を駆使して、廃棄物を安定的かつ効率的に処理することにより、発生する焼却残さを減らし、最終処分場の延命を可能にするほか、施設で発生する熱を場内の暖房や給湯に有効活用できることから、当市が循環型社会の構築を目指す中にあって、大変大きな役割を担う施設でありますので、心から期待をしています。平成30年3月の完成に向けて、何よりも安全に建設を行っていただきたい。そして、循環型社会形成の理念のもとに、環境にやさしく、自然豊かな北秋田を未来へと継承していく、夢のある素晴らしい施設を建設していただくようお願いいたします」などとあいさつをしました。
工期は、平成30年3月30日まで。新施設の完成後に、試運転などを繰り返し竣工。平成30年4月からの供用開始を予定しております。