2015年11月09日
コンテンツ番号7043
議案1件を審議、採決
(2015年11月9日)
平成27年北秋田市議会第2回臨時会が、11月9日(月)に市議事堂で開かれ、訴えの提起について審議しました。
会議の冒頭、津谷市長は発言を求め、「9月下旬に今年度の保育料算定に誤りがあることが発覚した。該当者数は22世帯30人、総額28万1170円。10月から各家庭を訪問するなどし、保護者の方と直接面会してお詫びを申し上げ、10月6日に還付した」などと報告し、「今後は再発を防ぐべく、より精度の高いチェック体制を整え、適正な事務処理に努める」と陳謝しました。
この日、提案された議案は「訴えの提起について」の1件。旧北秋田市上小阿仁村病院組合の解散に伴い分限免職となった元職員5人に対し、それぞれ50万円の支払いを命じた仙台高裁秋田支部の判決について、一部承服しがたく、更に上級審の判断を仰ぎたいとして、訴えの提起に必要な議会の議決を求めたものです。
質疑では、議員から「解雇された職員は、物理的にも精神的にも苦しんできた。その人たちへの思いは。今回の判決を不服としながらも受け入れる意思は無いか」との質問があり、津谷市長は「職を離れなければならない状況なったことには、私も心を痛めた。全ての市民の方々に満足いただける市政運営は難しいが、より多くの方々に喜んでもらえる市政運営を進めることが、市長としての責務と考えている。今回の訴えも市民に不安、負担を掛けないよう、市という公の立場で判断した」と答弁しました。
このあと討論が行われ、「原告側はこれまで、物理的にも精神的にも苦しんできた。上告によってさらに苦しむ」、「市民同士がここまで争うべきではない」などといった反対討論や、「判決が確定すると5人の方々に50万円を支払うことになる。様々な判断はあるが、その原資は税金。市としては適正に処理しているという、しっかりとした判決を仰ぐべき」などの賛成討論があり、起立採決の結果、賛成多数で可決されました。