2015年09月04日
コンテンツ番号7023
漢方薬など農業分野を通した交流が話題に上る
中国蘭州市の農業関係者などで構成する甘粛友好交流訪日団が、9月4日(金)に北秋田市役所を訪れ、津谷市長を表敬訪問しました。歓談の中で、漢方薬など農業分野を通した交流が話題に上り、今後の方向を探る機会となりました。
北秋田市では、合川町時代に始まった元秋田県営農大学校の中国人留学生との交流を基礎に、友好交流を進めています。本年度の訪日団は、蘭州市の農業関係者と家族、行政の管理職など27人で、3日から6日までの日程で北秋田市を訪問し、農業施設や観光施設などの見学、一般家庭でのホームステイを体験することとしています。
3日に空路秋田入りした一行は、潟上市のブルーメッセあきた花き種苗センターでの園芸農業視察後、北秋田市には夕方到着し、縄文の湯での歓迎レセプションに臨みました。
4日の表敬訪問では、初めに津谷市長が「これから皆さんの本格的な活動が始まりますが、今日は比内地鶏の加工所やカントリーエレベーターなどの農業施設を見学してもらうほか、今晩ホームステイをされる皆さんはホームステイ先で北秋田市の一般家庭の日常の様子を体験していただくこととしています。この度の出会いがきっかけとなり、日本と中国の間の絆をしっかりと結びながら、皆さんと再びお会いできることを楽しみにしています」と訪日団を歓迎しました。
つづいて、訪日団の邵旭平(しょうきょうへい)団長が「甘粛省はチベット高原とモンゴル高原の境にあり、面積は45万平方キロメートルで中国全土の20分の1を占めています。総人口は2600万人。主な農産物は野菜、小麦、リンゴ、漢方薬。特に、ふじリンゴは秋田から導入され、甘粛省はもちろん、中国全土で栽培されています。甘粛省はリンゴの産地としては中国では2番目で、生産量は320万トン、売上は160億元となっています」などと紹介しました。
この後、歓談に入り、津谷市長が「漢方薬の栽培は日本でもできますか」と質問すると、団員が「栽培は可能と思うが、ぜひ機会があれば甘粛省に見に来て、漢方薬の交流を視野に入れていただきたい」などと答えました。そのほか、農家人口や所得、農業者年金などが話題となりました。
また、記念品交換では、北秋田市からは世界一の大太鼓がデザインされた秋田杉の扇子、訪日団からは中国で幸福をもたらすとされるひょうたんがそれぞれ贈られました。
訪日団はその後、JAあきた北央を訪れ、疋田俊一郎組合長を表敬訪問したほか、比内地鶏加工センターやカントリーエレベーターなどの農業施設を見学し、ホームステイで日本の一般家庭での生活を体験しました。
5日は、弘前市のりんご公園や鹿角市のJAかづの青果物選果場などを見学し、6日に空路で東京へ向かう日程となっています。