2015年06月07日
コンテンツ番号6346
出水期に備え水防工法を習得
北秋田市水防訓練が、6月7日(日)に米代川鷹巣橋下流の河川敷で行われ、消防団員や関係者が水防工法の習得に取り組み有事に備えました。
この訓練は、出水時における初期の防災活動及び水防機関の士気の高揚と水防技術の向上、水防体制の強化を図り、地域住民の安全を保持することを目的に毎年実施しています。
この日は、市消防団(金田咲美団長)の団員125人をはじめ、市及び市消防本部から合わせて約150人が参加し、シート張り工、月の輪工、積み土嚢工の3工法について訓練しました。
開会式では、訓練本部長の津谷市長が「最近では、御嶽山や口永良部島の噴火など、いつ、どのような災害が起きるのかわからない状況になっている。水防訓練は、様々な工法があるので、しっかり身に付けていただくことが、市民にとっての安全、安心につながるものと思っている。訓練でしっかりマスターし、これからの出水期に備えてもらいたい」などとあいさつしました。
続いて、金田団長が「ここ数年、大雨による災害が全国各地で多く発生し、甚大な被害をもたらしている。今日は、短時間の訓練ですが、有事の際には、訓練が生かされるようしっかり身につけてください」などと訓示しました。
このあと、実施部長である石川博志総務部長の号令のもと訓練が始まりました。参加した団員は、川側の堤防崩壊及び透水を防ぐシート張り工、堤防の裏側に発生した漏水口の拡大を防止するとともに堤防の決壊を防止する月の輪工、水が堤防を越えてしまわないようにする積み土嚢工について、消防署員の指導を受けながら機敏な動きで訓練にあたっていました。また、訓練本部長はじめ訓練組織構成員が工法視察を行ない、それぞれの訓練の成果を確認しました。
訓練終了後、中嶋誠消防次長は「本日の天候は、好天のもと行われましたが、実際の水防活動は激しい雨の中や厳しい状況下で行われることから、誰もがふだんからしっかりと工法等を習熟するとともに、これまで以上に、安全を第一に考えて活動してほしい」などと講評しました。