2015年05月11日
コンテンツ番号6316
阿仁地区住民を対象に脊椎検査
秋田大学大学院整形外科学講座と北秋田市との共同による阿仁地区住民を対象にした脊椎検診が、5月11日(月)の阿仁ふるさと文化センターで始まりました。
脊椎検診は、同整形外科学講座が阿仁地区を対象に平成21年度から毎年実施しているもので、平成23年度からは検診システム作りと市民の健康増進のため北秋田市との共同事業として取り組んでいます。整形外科領域の疾患に対する検診は、県内では唯一、全国的にも極めてまれで、参加した住民の重篤な脊椎疾患の早期発見、早期治療につながるもの期待されています。
脊椎疾患の一つの脊椎の弯曲異常は、頑固な腰背部痛、バランス障害による転倒や骨折、胃食道逆流症などの内臓器疾患の原因となり、高齢者の生活の質を著しく低下させます。また、脊柱の中には神経が通っており、弯曲異常により神経が圧迫されると、脚の痛みやしびれ、麻痺を生じることもあます。治療にはさまざまな方法がありますが、重症例に対する治療は難渋することが多く、早期に適切な対処ができれば、よい治療結果が得られるといわれています。
今回は、握力や背筋力、脚力、背中の歪みを調べる検査に加え、運動器症候群(ロコモティブシンドローム)を判定するため、決まった高さから片脚又は両脚で立ち上がるテストや歩幅の計測も行われました。
測定の後参加者は、検査結果の説明や日ごろ気をつけることなどのアドバイスを熱心に聞いていました。
脊椎検診は、市の集団検診と合わせ5月16日までの5日間、阿仁地区で行われます。