2014年10月13日
コンテンツ番号7418
観客をうならす芸術作品が見事に完成
県立北欧の杜公園で開催されていた「チェンソーアートフェスティバル」が、10月13日(月)に閉幕し、6人のカーバーが製作していた作品も無事に完成しました。
10月10日に開幕した当フェスティバルには、4日間で延べ約4750人が来場。日本のトップのカーバーによる公開製作のほか、チェンソー体験教室や木工体験などの体験イベントなど、テーマとしている『北の大地で!触れて体験 木のぬくもりを』のとおり、来場者は木の素晴らしさや魅力を感じていました。
この日に行われた閉会セレモニーでは、6人のカーバーがぞれぞれ自身の作品について説明しました。(赤字がコメント)
木霊 光(こだま ひかる)さん=作品テーマ「床(とこ)」
森林の中の地面である林床を表し、カタツムリと花をイメージして作った。自分は目に見えるものではなく、五感で感じたものを作品としている。人によって色々な捉え方もあると思うが、それぞれ作品を見て何かを感じ、楽しんでもらえたらと思う。
伴 正史(ばん まさし)さん=作品テーマ「いのり」
伊勢堂岱遺跡に置かれるので、縄文時代をイメージした。自分の作品の特徴は彫り過ぎないところ。あとは見る人それぞれで気持ちを入れて見てもらいたい。
高頭 義幸(たかとう よしゆき)さん=作品テーマ「北の猛者(もさ)」
秋田北鷹高校に置かれるので、鷹をイメージした。翼と爪が大きくなっていてバランスが悪いが、生徒たちが大きく羽ばたき夢を掴めるようにという思いでこのような形にした。
栗田 広行(くりた ひろゆき)さん=作品テーマ「家族」
北欧の杜公園に置かれるということで、ここで遊んでいる家族をイメージした。ここに来た家族が作品を見て、幸せな気持ちになってくれたらという思いで彫らせていただいた。
西間 健(にしま けん)さん=作品テーマ「森の恵みと先人の知恵」
生涯学習の施設に設置予定ということで、子どもからお年寄りまで見てすぐに分かる形にした。北秋田市の森や川など豊かな自然をイメージし、この自然を残してきた先人も取り入れた。
林 隆雄(はやし たかお)さん=作品テーマ「阿仁前田駅へようこそ」
奥森吉への玄関口の駅ということであったので、ないりっくん、森吉のじゅうべい、くまげら、太平湖をイメージして作った。駅に来た人に見て楽しんでもらいたい。
最後にチェンソーアートフェスティバル企画委員会の福森卓・委員長が「カーバーの皆さんには、4日間に渡り作品を製作していただき感謝している。完成した作品は市内の各施設に置くことが決まっているので、来場者の方々にはそちらでも作品をまた見ていただきながら、製作風景も思い出してもらえたら幸いに思う。見に来てくれた来場者の皆さん、関係者の皆さんに心から感謝申し上げる」などとさいさつを述べました。