2014年09月07日
コンテンツ番号7404
アイデア作品が過去最高の128点
第10回北秋田市発明工夫展が9月6日(土)と7日(日)に中央公民館で開催されました。6日には中央公民館で表彰式が行われ、入賞した子どもたちに表彰状と記念品が贈呈されました。
発明工夫展は、科学や造形技術に対する関心を高め、創意と工夫の芽を育てるため、市内の児童を対象に夏休みに製作したアイデア作品、便利な作品を募集し開催しているもので、今回は12小学校から、過去最高の128点の応募があり、そのうち29人が入賞しました。
表彰式では、三澤仁教育長が「夏休みに、お父さん、お母さんたちと悩み、知恵をしぼって工夫しながら作ってくれたと思います。どれもすばらしい作品で、審査もたいへん悩みました。必要は発明の母と言われますが、日ごろこれがあれば便利だ、これが欲しいと思うことから、アイデアが生まれると思うので、工夫してさらによい作品を作ってください」などとあいさつ。
このあと、市長賞、教育委員長賞、議長賞、教育長賞、審査委員長賞の特別賞5点、金賞8点、銀賞16点の入賞者一人一人に表彰状と記念品が手渡されました。
嶋田美香審査員長(前田小学校校長)は、特別賞を受賞した5人の作品についての審査員からの感想を紹介するとともに、「どの作品も作った人がアイデアを形にするために一生懸命がんばったことを感じて、審査員一同とても感心しました。どの作品からもものづくりに対する熱意も感じて審査もたいへん苦労しました。身近な暮らしの中で『これとこれをくっつけたら~」などといったアイデアを持ちながら生活していけたら、きっと皆さんの生活がわくわくした楽しいものになると思います。来年も多くの作品が出品されることを楽しみにしています」と講評しました。
特別賞 | 氏名(学校名・学年) | 作品名 |
---|---|---|
市長賞 | 辻永純大 (合川北小学校6年) |
食品ロス減チャレンジボード |
教育委員長賞 | 佐藤悠人 (鷹巣南小学校3年) |
あれっふしぎギイギイゼミがないた |
議長賞 | 木村尚太郎 (合川北小学校2年) |
いいゆめみれる、ひんやりまくら |
教育長賞 | 成田智哉 (鷹巣東小学校4年) |
鼻からティッシュ |
審査委員長賞 | 藤島蘭人 (合川小学校1年) |
ホバークラフトカブトのふね |
特別賞受賞者の作品と講評は次のとおりです
作品名:食品ロス減チャレンジボード
作者:合川北小学校6年辻永純太さん
使い方:冷蔵庫に貼って食品のパーツを動かす。
講評:冷蔵庫に残っている食品を一目で簡単にわかるように管理できる実用的な作品です。冷蔵庫の扉に貼っておくと、買い物の目安にもなり経済的にもむだのない生活を実践することもすばらしいと思います。
作品名:あれっふしぎギイギイゼミがないた
作者:鷹巣南小学校3年佐藤悠人さん
使い方:大小のセミを描いたカップを回します。セミは鳴きません。タオルに水をしめらせ、糸をぬらすとギイギイセミが鳴きます。
講評:身近な材料を使って、糸電話の原理を上手に利用しました。ひもをぬらすとまさつが大きくなって、コップが糸の震えを伝えるスピーカーの役目をして音が増幅されます。回すとセミが飛ぶ様子が音でイメージされ、回したときに糸が抜けない工夫も良かったです。
作品名:いいゆめみれる、ひんやりまくら
作者:合川北小学校2年木村尚太郎さん
使い方:こおらせたほれいざいを入れてひんやりさせてねます。みたいゆめを書いた紙をまくらの中に入れます。
講評:寝心地よい素材や形を工夫して、非常に実用的にしっかりと丈夫な枕を作りました。暑くて寝苦しい夜でも、保冷材の冷たい空気のおかげでいい気分で眠ることができることでしょう。いい夢カードの発想もほほえましかったです。
作品名:鼻からティッシュ
作者:鷹巣東小学校4年成田智哉さん
使い方:鼻からティッシュが出て、楽しく使えます。大事な紙を入れたり、ゴミを捨てたりする場所もあります。
講評:モアイ像のような顔のデザインの存在感と、その鼻からティッシュを出す発想がとてもユニークで、楽しくなる作品です。ティッシュケース(補充付き)、雑誌や本のポケット、ゴミ箱、ホワイトボードと多機能でも作りがしっかりしていることもすばらしいです。
作品名:ホバークラフトカブトのふね
作者:合川小学校1年藤島蘭斗さん
使い方:床にやさしく落とすと、台紙の下のナイロン袋に空気が入り、床をすべらせて遊ぶことができます。
講評:底のビニール袋のふくらみ具合と空気のたまる様子が絶妙で、本物のホバークラフトのようにすっと床を滑る様子が何度やってもとてもおもしろかったです。一年生らしいほほえましい作品です。