2014年05月27日
コンテンツ番号7210
行政課題の解決に向け討議
北秋田地域振興局と北秋田市との意見交換会が5月29日(火)に市役所で開かれ、様々な行政課題の解決に向けて連携していくことを確認しました。
意見交換会には、秋田県北秋田地域振興局から熊谷淳局長ほか総務企画部、鷹巣阿仁福祉環境部、農林部、建設部、北教育事務所など各部・機関の部長及び所長、北秋田市からは、津谷市長、虻川副市長、工藤副市長ほか各部長など合わせて30人が出席しました。
はじめに津谷市長が「合併当初からいろいろな課題があったが、県の皆さんからのお力添えをいただきながら、少しずつ前進してきた。合併して10年目に入り、秋には盛大に記念式典を行い市民歌も披露したい。医療、人口減少、超高齢化と様々な問題があるが、市民、県民のため何ができるのかをともに考え、課題解決に向けて進んでいく機会にしたい」などとあいさつしました。
意見交換会では、北秋田地域振興局から、地域防災力の強化や高齢者等を地域で支える体制づくり、産業・観光振興、健康づくり、北秋田農林業のパワーアップ、幹線道路ネットワークの整備など平成26年度の重点推進事項を紹介しました。このうち観光振興については、奥森吉田舎体験観光の立ち上げ支援、観光いろり塾の開催、馬肉マップの作成を行うことなどを説明しました。さらに、現在流行している豚流行性下痢(PED)について、現在、まん延防止措置を徹底させているとし、「PEDは人に感染しませんので豚肉は安全です。安心して食べてください」などと話しました。
市からは、平成26年度重点推進事項として定住促進事業、鷹ノ巣駅前の歩行空間を整備するアーケードの改築、(仮称)生涯学習交流施設建設事業、伊勢堂岱遺跡環境整備事業、阿仁熊牧場のリニューアルなどについて紹介しました。
続いて、市から北秋田地域振興局へ、国道285号滝ノ沢バイパス、鷹巣西道路、鷹巣川井堂川線杉山田工区の3路線の早期完成と、国道105号(幸屋渡~鳥坂間)、県道矢坂糠沢線(大畑~合地間)などの整備促進を要望。このうち、国道285号滝ノ沢バイパスについては「平成27年度以降に予定している米内沢トンネル(延長367m、事業費16億)の整備が最大の課題であり、引き続き予算の確保に向けて努力していきたい」と回答しました。鷹巣川井堂川線杉山田工区の早期完成については、「昨年度新規事業化し、全体延長1200m、総事業費3億5千万円で、平成25年度から28年度を事業期間に予定し、28年度の供用にむけて取り組んでいる。今年度は用地測量を実施し、その結果を見て用地買収に着手したい」、また、国道105号(幸屋渡~鳥坂間)の整備については、「現在、道路の予備設計を実施し、事業化に向けて準備している。地域高規格道路の区間でもあり、引き続き、早期事業化に向けて要望していきたい」などと述べました。
最後に熊谷振興局長は、「空港を中心にして高速道路ができることになり、中心市街地の活性化事業や伊勢堂岱遺跡の整備、熊牧場のリニューアルなどハード面では確実に形が見えてきた。そのハードをどう生かすのかが重要であり、そのため今後も連携を強化していきたい」とあいさつしました。