2005年11月04日
コンテンツ番号5202
鷹巣地区文化祭・朗読コンサート
11月3日から鷹巣地区文化祭の各種行事が行われていますが、4日(金)の夜には、「朗読コンサート」市文化会館(ファルコン)で開催されました。
主催は朗読ボランティア「やまびこ」。普段は市の広報紙「広報きたあきた」を朗読し、録音したテープを視覚障害者のみなさんへ「声の広報」として届ける活動をされているグループです。10人ほどの会員が、月2回の広報紙を持ち回りで録音、それを市内の15人ほどの利用者にお届けしています。
このコンサートでは、会員の皆さんが普段行っている「朗読」という特技を生かし、エッセイや小説、地域の民話などを、ピアノの伴奏をバックに、それぞれの語り口で朗読しました。
ステージは、語り手と伴奏者だけのシンプルな構成。控えめのスポットライトに浮かび上がった語り手が朗読を始めると、伴奏曲と相まってファルコンホールが癒しの空間へと変化します。
(→動画)
今回の朗読の題材として取り上げられたのは、「大きな木(シェル・シルヴァスタイン作)」「十二支のはじまり(岩崎京子作)」「街道(きゃど)の界隈(畠山義郎作)」「ガラスのうさぎ(高木敏子作)」の4作品と、方言を交えて語られた民話「むがしっこ〜さるどがに」。最初の朗読「大きな木」では、この本の特徴でもある挿絵が背景のスクリーンに投影され、 読み手の声に、伴奏曲として奏でられた映画「千と千尋」の挿入曲が相まって静かな感動を呼び起こしていました。
ステージに立たれた皆さんは、それぞれの思い入いを込めてしみじみと、また楽しく語り、この日ファルコンホールを訪れた人たちは、ホールに優しく響く声から、作品に込められたメッセージや語り手の想いを感じ取っていたようすでした。